2015.05.22
今回は、海とお魚の関係性から人間の生き方について私なりの考えを書いてみようと思います。
目次
タンカーが座礁して海が石油にまみれれば魚も汚染され、土壌に栄養がなければ健康な植物が育たないように、場の状態に影響を受けない個人はいません。
ところが、場(海や土壌などの環境)を観ずに、個人(魚や植物)の状態だけに着目する風習が現代社会には根強く残っています。
メンタル不調の原因は職場の人間関係や職場風土にあるかも知れないのに個人の努力の問題であるかのように扱われ、就職が決まらないのは労働市場や景気も関係しているのに個人の能力不足のように周りから見られ、犯罪を犯した背景には生まれや育ち環境などの影響も大きいのに当人の意思だけの問題であるかのように報道されています。
土壌の影響力の大きさに気付いて無農薬のリンゴ栽培に成功した木村さんの「奇跡のリンゴ」がそうであるように、海と魚、場と個人は切っても切り離せない関係です。
汚染された海という環境にいながら魚一匹の力だけで汚染されずに生きろというのは酷なこと。海が原因、魚が結果と見立てれば、魚の状態だけに注目するのではなく、その結果を生み出している背景や原因である海の状態に目を向けることが、これからは大切な視点になってきます。
ちなみに、海や土壌などの環境に100%左右されて生きるのは動物や植物の生き方です。
人間だけが、自らの意思で環境や場を変えることができる生命体です。実際、人類がどれほど地球環境に影響を与えているかは、日々のニュースでも確認されていることでしょう。ですから、犯罪や就職、メンタル不調だけに留まらず、人生のあらゆる結果を生み出しているのは場と個人。
人間の生き方を選ぶならば、100%環境の責任にせず、自分にも力があり結果に対する責任があるのだということを自覚しながら生きていきたいものです。
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