2015.05.27
先日、マインドーム(心の家)が人生に多大な影響を与えているとお伝えしましたが、今回はマインドームが作られる過程と、マインドームを自覚していないことで起こる影響についてお伝えしていきます。
目次
マインドームは次の3つの過程を経て形づくられています。
まずは、生まれた時代と場所、両親から受けた躾や学校での教育、その国の常識、付き合った友達や恋人から受けた影響や考え方、テレビや雑誌などメディアから得た情報など、条件、状況、環境からの影響です。
全く同じ条件、状況、環境に置かれる人はいませんので、脳にインプットされる情報は有限であり個人差があります。また情報を引きよせる範囲や環境も世界の一部分に過ぎない為、○×、善悪、好き嫌い、やっていい悪いなどのバラバラな判断基準が形成されます。
次に、人間の五感覚についてです。
五感覚で認識できる範囲はわずかに狭い範囲のみ。目は可視光線の400-700nmの波長、耳は20-2万Hzの音を認識できますが、紫外線や赤外線、X線など可視光線の範囲を超えた波長、犬笛など可聴域の外の音は認識できません。
つまり、目の前に広がる世界をありのままに認識していると思い込んでいるのですが、実際には世界の一部分だけを認識して不完全な情報を基に不完全な判断基準を創っているのです。
限られた範囲から集めた情報の、さらに一部分だけを切り取って認識し、不完全な認識を蓄積して心の家は創られます。バラバラで不完全な判断基準を持ちながら、自分が創り出したその基準に観点を固定して生きているのが人間の共通項。もし自分の家の設計図、材料、建築方法がすべて不完全だったとしら?そんな心の家を絶対視・完全視しているから、摩擦・衝突・葛藤が絶えないのです。
自分の判断基準を常に当たり前とするから、本当に人と人とが、わかりあえない。「自分の判断が絶対だ!」と確信し、自分の判断を事実・真実だと思い込んでしまう。そして、自分勝手な期待をしては不信・不安がつのる。結果、人間関係に絶望し、諦めるようになります。
異なる条件、状況、環境の限られた範囲の中から、一部分だけを切り取る五感覚を通して集めた情報で物事を認識し、不完全な認識を蓄積してマインドーム(心の家)は創られます。
結果的に、私たちは一人ひとりがバラバラで不完全な判断基準を持つことになり、自分が創り出したその基準に観点を固定したまま生きているのが私たち人間の共通項です。
もし自分の家の設計図、材料、建築方法がすべて不完全だったとしたら、その家はどうなるでしょうか?
ここまでお伝えした通り、不完全な心の家(マインドーム)を絶対視・完全視しているから、他者との摩擦・衝突や内面の葛藤が絶えないのです。
自分の判断基準を常に当たり前とするから、本当に人と人とが、わかりあえません。「自分の判断が絶対だ!」と確信し、自分の判断を事実・真実だと思い込んでしまう。そして、自分勝手な期待をしては不信・不安がつのる。結果、人間関係に絶望し、諦めるようになります。
相手の言葉は、言葉になる前のイメージと、それをどう表現するかを決める判断基準にもとづいて発せられていますが、その相手の言葉だけをとって自分の判断基準で認識し、自分勝手な解釈で相手のことを決め付けているのが人間が常にやっていることです。
そして、自分と相手の違いをみて分離し、相手を決め付けて固定イメージで観るようになるので、自分の考えは狭い世界に閉ざされ、頭の中が考えで溢れかえって整理できない状態で、苦しくなります。
その結果、相対比較による自己否定、他人否定が習慣となり、自分の価値判断には自信を持てなくなります。自分の判断力に自信がないと、意志決定を組織に委ねるようになるので、何かまずいことが起きたり思わぬ結果になっても自分で意思決定した訳ではないから責任がとれず、責任逃避をするか他人のせいにするようになります。
そんなことを続けていると人生全般に明確な意味価値を見いだせず、つまらない人生となってしまいます。さらに、他者に無関心となり、孤独感、疎外感に溢れ、ほとんど感動のない生活を送るようになり、他人に対する配慮、関心、愛は薄らぎ、人を信頼できなくなります。
結果的に人間の尊厳性を破壊し、組織を崩壊させ、社会秩序さえ危ぶませることにもつながっていきます。ですから、自分がどんなマインドームを持っているか、それを自覚することは、社会生活を営むうえでとても重要なことです。
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