2015.05.25
科学者が物理世界の理論をつくるのと同じように、私たちは誰もが見聞きしたことや体験を元に自分の世界に対する個人的な理論や基準をつくって生きています。
目次
一言で言えば、価値観になりますが、実は、価値観より少し深いところ(潜在意識)には「価値を測るモノサシ」があり、それを「判断基準」と呼んでいます。
○×、善悪、好き嫌い、やっていい、やってはいけないなど、意識するしないに関わらず、そのモノサシで価値を測り、行動を選択し、結果を判断しています。
これらの判断基準は、社会に参加するうえで、他人の振る舞いを解釈し、行動を予測し、その人から欲しいものを手に入れるにはどうすればいいかを推測し、最終的にその人にどのような感情を抱くかを決定しています。
つまり、その人を信用して、現金、健康、キャリア、子供、あるいは心を託しても構わないだろうか、といったことです。
こういった価値判断の基準が人生に多大な影響を与えていることから、別名を「マインドーム」と呼んでいます。
英語を組み合わせた造語で、Mind+Home=Mindome(マインドーム)と読み、日本語では「心の家」と表現します。
外資系企業に勤めるサラリーマンがロンドン支局へ人事異動になったら英国へ引っ越すように、いま住んでいる物理的な家の場所が、わたしたちの行動半径を決めています。それと同じように、マインドーム(心の家)は、自分の考えや感情、選択する言葉や行動、誰とどういった関係を築くかを判断しています。
家は行動半径を決める基準点であると同時に、出発点かつ終着点でもあります。
意識では会社や学校、旅行へ行く際、目的地はオフィスや校舎、旅行先だと思いがちですが、幼いころ「うちに帰るまでが遠足ですよ」と言われていたように、実際には自宅から出発して、自宅へ戻ってくるという行為を私たちは繰り返しています。
潜在意識の核を家に例えるのはこれと同じで、心の家(マインドーム)は思考の出発点でもありゴールでもあります。
例えば「自分は価値のない存在だ」という自己認識(アイデンティティー)も広い意味でマインドームに含まれますが、そこから出発して考え、行動してどんなに素晴らしい成果を挙げても、どんなに周りの人に称賛されても、素直に受け取ることができず、何をやっても「自分は価値のない存在だ」という結論(終着点)になり、何か満たされない感覚が残ってしまいます。
このように、何を中心の判断基準として持っているかで人生が変わるほど、人間関係や仕事のパフォーマンスなど人生のあらゆる場面に影響を与えているのがマインドーム(心の家)なのです。
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