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異なる判断基準をどう扱ったらよいのか

2015.05.31


前回までは、マインドーム(判断基準)がみんな違い、人間共通の土台があることをみてきました。


では、社内において異なる判断基準や価値観の人とはどのように付き合えばよいのでしょうか?また、組織やチームをマネジメントする上で、判断基準をどのようにデザインするのがよいのでしょうか?

今回は、社内の組織作り(マネジメント)に焦点を当てて解説していきたいと思います。

 

組織作りにおける異なる判断基準の扱い方

異なる価値観をどう融合するか?または気の合わない人とどう付き合うか?といった問題に対しては、判断基準をデザインする三要素を理解すると日常に応用し易くなります。

 

①判断基準を変えるケース

自分が持っている判断基準が、所属する組織や社会の法律や秩序と異なる場合は、その国の法律や組織の判断基準に合わせて、自分の中にある判断基準を変えて行った方がトラブルの少ない人生を送れるようになるのは言うまでもありません。

”郷に入っては郷に従え”という諺の通り、自分の所有している判断基準に固執し過ぎることが周囲の人にとって迷惑となる場合などは、自分の基準を見直した方がよいでしょう。

 

②判断基準を変えないケース

逆に判断基準を変える必要がない場面では、食べ物の好みや洗濯物の干し方など、人に影響を与えない個人的な事柄や、自分の有する基準が社会の基準と照らし合わせても大きく違わないケースがこれにあたります。

 

③判断基準を融合するケース

一番登場頻度が多く、苦労するのがこのケースです。例えば「仕事の進め方」は、人によって○×、善悪が異なり、ぶつかることの多いテーマかも知れません。

キャリアが違えば観点が異なるように、人の数だけ仕事の進め方にも差があるでしょう。多様な意見があっても、法律などで特に規定がない判断基準に関しては、融合するのが一番の解決方法です。

仕事であれば部署やプロジェクトの目的に沿って、どちらの考えややり方が有効かを判断し、お互いの観点にメリットを見いだせるのであれば、ケンカするのではなく融合させて新しい基準を策定するのが一番賢い方法だと思います。

組織に応じて③のようにデザインされた判断基準の集合は「クレド」や「行動規範」と呼ばれています。その基準に照らし合わせれば、どう判断・意志決定すればよいかが解かるモノサシは、多様な価値観の人材をまとめる上で欠かせないものでしょう。

 

弊社では、組織開発コンサルティングも行っておりますので、社内の組織づくり・マネジメントでお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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