2014.07.22
人間とは、いったい何なのでしょうか?
この身体、心、脳、意識、DNA、魂などいろいろな捉え方ができますが、 ここでは身体・脳・DNA等の「物質を形成する材料」と心・意識・魂など「非物質を存在させる要素」の観点から解説したいと思います。
目次
人間という存在を、その物質的側面から見てみると、人体の材料は細胞(約60兆個)の集合です。脳を含む内蔵器官・DNAの塩基配列も内包するヒトの身体は、数多くの細胞によって形つくられていますが、その細胞は、様々な分子の組み合わせから成り立っています。
この分子1つを見てみると、それは原子がいくつか集まってできたもので、例えば人体の約70%を占める水(H2O)であれば、水素原子(H)2個と酸素原子(O)1個から作られています。この原子も、その内部を覗いてみると原子核と電子から構成されており、原子核は中性子や陽子などの素粒子から作られています。
現代の物理学では、人間・動物・植物・鉱物・惑星・銀河など、あらゆる存在の材料は素粒子であると考え、その究極の素粒子が何かを知る為に、欧州では約9,500億円を投じた LHC(大型粒子加速器)による実験が行われています。
なかでも最先端の 「超ひも理論」によると、すべての存在の材料である素粒子は、“非常に小さなひもが振動している状態”であるとされています。その振動の仕方やエネルギーによって、光子、重力子、クォークなどの素粒子になっていると考えられており、“ひもの振動”が集まってできた素粒子(その素粒子が集まってできた原子・・分子・・細胞・・)と、無限個ともいえる量の“ひも”から人体も構成されていると考えられています。
それでは、心・意識・魂など、取り出して見せることのできない非物質を存在させる要素は何でしょうか?
人間の心は本当にコロコロと変わります。気持ちが上がったり、下がったり、波のようではないでしょうか。先程、身体・脳・DNAなど存在の材料が“ひも”だということをご説明させて頂きましたが、“ひも”は振動としてみることもできます。
光が「粒子」と「波」の2つの性質を持つように、“振動するひも”も「ひも」と「振動」の二面性を持ちます。この振動が集まれば波動となり、実際この宇宙は様々な波動で満たされています。現在の物理学では、ダークエネルギーやダークマターなど、物質以外がこの宇宙の96%を満たしているといわれていますが、それが何なのか?という結論には未だ至っていません。
結論だけ先に申し上げると、その波動が集まって集合無意識と呼ばれるものを形成し、さらに濃度が濃くなったものが人間の無意識や意識となっています。意識を構成する要素は、元をたどれば振動であり、心を存在させるものでもあるので「本来の心(Original Mind)」と呼ぶことができます。
ところで、この図は有名な錯視の絵ですが、黒っぽいところは「向き合う顔」に、白っぽいところは「花瓶」のように見えないでしょうか?もしも、すべての存在の材料である“ひも”と、心や意識の構成要素である“振動”が、この絵と同じように「1つのもの」のどちらの側面を観るかの違いでしかないとしたら、いかがでしょうか?
いったい、すべてを存在させる「1つのもの」とは何なのでしょう? もし「すべての存在の材料」=「本来の心」だとしたら、この世界はどのように説明できるのでしょうか?
DNAは4つの塩基から構成され、4要素のプログラミング結果であるかのように人体は機能しています。デジタルは01の2つから成り、2要素のプログラミング結果として3Dの映画、音声、触角、嗅覚までが再現されています(味覚もそろそろ)。
複雑で多様な世界を認識する方法も、デジタルのようにシンプルに変化するとしたら、世界はどのように観えてくるのでしょうか?
もしこの宇宙が4つでもなく2つでもない、1つのものから構成されているとしたら、人間はどのように定義されるのでしょうか?
現代の最先端科学が解明しようとしている宇宙の姿は、人間の定義も変えていくのかもしれません。
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