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承認欲求を満たしてもらう? そんなの100%ムリゲーですよ、唯一の方法は・・

2013.03.30


昨日は、承認欲求について書きましたが、今日はその解決策について書こうと思います。

環境を変える、パートナーを変えるなど、自分の外側を変化させることで自分の存在価値を見出そうとする傾向が強い今の社会において、根源的な欲求を満たすためには何が必要なのでしょうか?

 

他者承認から自己承認へ

実は、誰かに認めてもらいたい、愛されたいと感じているうちは、その望みが叶うことは100%ありません。

なぜならば、会社の稟議に例えると、「自分を認める」という決済権のハンコを相手(外側)に与えてしまっているからです。

 

世の中は常に移り変わり諸行無常。永遠に変化しない存在はひとつもありません。時代は変わり、常識が変わり、ルールも変わります。

自分の外側からの承認を期待しているうちは、一瞬だけ満たされることがあっても、条件、状況、環境が変わったときに違う承認や愛情を求めることになってしまいます。

 

・・ですから、解決策はたったひとつ。それは「自分で自分の存在を認める」ことしかありません。

これが出来ている人は、周囲の意見や評判を過度に気にすることなく、自分がしたいことをやり、人生を楽しんでいるケースが多いです。

逆に自己肯定ができてない場合は、すべての現象と存在を「自己否定」につなげて解釈し、誰かのせいにするというパターンを繰り返していることが多いです。

 

しかし、今の時代、この日本社会において、自分の存在意義を自ら認めることはとても難しくなっているように感じます。

オリンピックを見れば、世界一の人たちばかり。TVやインターネットから流れてくる情報には、自分より成功している人、自分より綺麗な人、自分より能力がある人たちが山のようにあふれかえり、世界中の情報が気軽に手に入るようになってしまった現代では「クラスで一番」「村で一番」などといった小さな世界での自信はあっという間に打ち砕かれ、70億の人類と比べた時に、自分がいかにちっぽけな存在であるかを痛感させられるような情報に満たされています。

このような情報の海を泳ぎながら、自分の存在価値をどこに見出せばよいのでしょうか?

 

存在価値を見出すには?

自分の存在価値を見出すためには、主に3つの方法があります。

ある特定の限定されたコミュニティーの中で相対的な優位性を見つけて満足するか、近くに居る誰かと比較して満足するか、自分のことだけを愛してくれるパートナーを見つけてその人との関係性において充足を見出すか。

 

しかし、そのどれをとっても長続きはしません。

他人に認めてもらう、他人と比較して優越感を味わう、・・といった方法は、常に「他人」の存在が必要であり、その他人はいつも自分の期待通りに動いてくれるわけではないからです。

 

永続的な方法は、自分で自分自身を認めることだけです。それしかありません。

自分の存在を自ら肯定するために、自己肯定感を高める方法や自己受容感を深めるメソッドなど、世の中には数々の手法が存在します。

いづれも少しの効果はありますが、「この身体が自分である」という人間観からスタートする以上、相対的な自己肯定感を得ることはできても、絶対的・普遍的な自己肯定感に至ることは難しいと言えましょう。

 

それなら、どうすれば自分の存在を自ら認めることができるのでしょうか?

そのためには、人間に対するものの観方を変えるしかありません。

 

人間の再定義

人間とは何なのか? 物理学的・生物学・脳科学的な定義は様々ありますが、すべての学問を総動員して得られる答えに、自らの体感と五感覚、そしてこの世界との関係性さえも整理整頓できる状態(無知の完全性)で人間存在を再定義することが、究極の自己絶対肯定に到る道です。

その状態はワンネス(ONENESS)と呼ばれています。

噂によると、NHKがこの秋からワンネスという名の番組をシリーズで放送するそうですが、この概念が一般常識になってくると世間の観方も(経済活動の根本哲学さえも)変化していくのではないでしょうか。

そう、既にあなたが感じているように、すべてはつながっているのですから。

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