ストーリー

Story

1人ひとり違う宇宙を生きている

2013.04.5

今日のとある会議で、なるほど~と感じたことがありました。

私は仕事の打合せの席では、出席者が「来週末、家内の出産予定日なんです」「うちの実家は鳥取で~」など、雑談として家庭や地元に関する話題を口にするのは結構よくあることだと思っていました。

ところが、Aさんにとっては『オープンな場で語るべきことではない』という判断基準が当たり前すぎるぐらい「常識」になっていたのです。

今日の会議で、Aさんは、皆が居る場でプライベートなことを聞かれることは良くないこと(×)という判断基準を持っていることが判明しました。

それまでは「なんでAさんは自分のことを話さないんだろう?」と疑問に感じていたのですが、その理由が判明したことで、だからプライベートな話題を拒否するような反応(表情、言葉、行動)が多かったのか~、と妙に納得できました。

実際に知り合いから聞いた話ですが、「家族が自殺した」、「妻が自殺未遂を6回繰り返している」、「出身地が被差別部落(最近なら放射能汚染地域)なの」といった背景を自分が持っていたら、確かに出身地を明らかにすること、家族の話題を振られること自体が嫌になっていたと思います。

私の観点からは「なんでそんなフツーの話題で、そこまで頑なに拒否するんだろう」と感じることも、Aさんにとっては「お願いだから聞かないで!」と感じていたのでしょう。

ひとり、ひとりが持っている意識の宇宙は、かように多様です。

嫌だから話さない、というスタンスを続けることもできたAさんですが、嫌な理由を伝えてくれて、おかげで皆との相互理解が深まりました。

オープンにしたくない判断基準や価値観、自身の背景までも共有できるチームっていいな、と改めて感じた一日でした。

 

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