2012.12.6
先週、都内の専門学校で就職に関係するコミュニケーションを題材に授業をさせて頂いたのですが、改めて先生方の大変さを痛感しました。
イベントやセミナーなど「参加者が興味を持って参加する場」で講演するのと違い、学校の授業のように「受け身の姿勢で参加する場」は、そもそも「どうしてもこの話を聞きたい」という話を聞こうとする器があまりない状態です。
目次
クラスの後ろ席でお喋りして話を聞いてない子、前の席に座り真剣に耳を傾ける人、ワークショップのルールを無視して話し続けるグループ、誰とも交わらずに一人で隅に居続ける子など、本当に様々な現在地があるなかで彼らの興味関心を引っぱりながら授業をされている先生方はすごいなぁ、としみじみと感じました。
一方的に話す場ではなく、対話形式を心掛けたものの、やはり生徒たちと1:1で愛情を持って普段接している人にならなければ彼らは心を開いてくれないのだろうと、非常勤ではない常勤講師の意味価値も解かった気がします。
それにしても授業が終わった後に話をしていて感じたことは、本当に今の20歳前後は「考える力」が弱まっているということです。
これまでの教育や環境、家庭での関係性などから「自ら考えて意志決定し、行動する」というコミュニケーションではなく、「人に言われた通りにやり、考えない」というコミュニケーションパターンが多いように感じました。
サービス業、接客業に就く学生には、採用する企業からもコミュニケーション能力が一番求められていますが、それを伸ばす前に、この20年で出来上がってしまった無意識のクセを解くことが何より重要です。そしてそれは大変なことだなぁと実感しました。
それに気付かせることのできる質問、そして話を聞きたいと思って貰う器づくりの難しさを改めて感じた1日でした。
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