企業の成長には何が必要なのか?

2021.07.12

こんにちは。石山喜章です。今回は「企業の成長に何が必要なのか?」についてお話ししたいと思います。皆さんは、ご自分の会社の成長に一番必要な要素ってなんだと思われますか?

経営者の役割とは?

会社を経営する上での経営者の役割はいくつかありますが、職場という場を作っているのが経営者とした場合、我々経営者の仕事はその場を作ること、つまり場のセッティングが大きな仕事の1つだと感じています。

・誰を仲間にするのか?

・何を目標にするのか?

・どのような行動を推奨するのか?

・どういう事業をどのような方法で展開していくのか?

こういった要素をすべて決めているのが、創業者であり経営者です。そんな我々経営者がこの場をどういう場にしたいか?という意思が、その職場や組織を作り結果を生み出していきます。

個人でやるのではなくチーム戦で勝負するわけなので、どういう場どういうチームを作るかが成果を決めるといっても過言ではありません。

我々が「こういう人を仲間にしたい」そう思った結果、その社員や従業員、取引先も同じような人とつながろうとします。それが採用にも現れるし、マーケティングにも表れてくる。

私たちはどこへ向かって行動しようと決めるか?その目標に向かって皆も同じようについてきます。そしてそのプロセスでどういう姿勢やスタイルを実施するのか?その行動シーンやクレド(企業活動における行動規範のこと)、いわゆるバリューを皆同じように体現するようになります。

社長である私たちは日々何を伝えるか?どういった方向を目指すように定めるのか?

これによって私たちを取り巻く仲間や社員の考え、行動、習慣が決まってくるのです。

この職場という場全体が組織の成果を上げるとしたときに、その場を作る私たちに一番必要な能力とはなんでしょうか?これが、「ロバート・カッツの3能力」として知られている能力と被ると私は考えていて、この経営者に必要な3つの能力について、以下で整理していきたいと思います。

ロバート・カッツの3能力

通称「カッツの3能力」と呼ばれるこの能力は、ハーバード大学の教授、ロバート・カッツにより提唱された理論です。

3つの能力とは、マネージメントスキルを

・テクニカル・スキル

・ヒューマン・スキル

・コンセプチュアル・スキル

の3つに分けたものを指しています。

1つずつ解説すると、テクニカル・スキルは業務遂行能力や業務知識などの能力を指しており、例えば人事担当の人を見るスキルなどが当てはまります。

ヒューマン・スキルは、いわゆるコミュニケーション能力のことです。もう少し難しく言えば、「対人関係能力」といったところでしょうか。

最後のコンセプチュアル・スキルですが、これは物事を概念的に捉える能力のことを指しています。簡単に言えば、物事の本質を見て組み立てられるスキルと言えるでしょう。

経営者にとってのカッツ3能力

創業して1人から始まって、10人20人と増えていき、大体社員50人くらいまではテクニカル・スキルが求められます。現場でものを開発したり、プログラマーであればプログラミングを書いたり、あるいはコンサルであれば企画をしたりコンサルティングをする能力です。

そういった知識や技術が占める割合は、結構大きいです。そしてあなた自身の人間力。小さいうちは大事ですけれどもあまり使わないのが、戦略戦術に関するスキルです。

コンセプチュアル・スキル

これが社員50人を超えて150人、それ以上となったときに、だんだん組織が大きくなってくると社長であるあなたが現場に割く時間は減ってくると思います。

なので、現場回りの知識や技術、これが占めるウエイトが少なくなってくるわけですね。逆に組織が大きくなればなるほど、その大勢の人をどうやって動かすのか?人事戦略であったり営業戦略であったり、マーケティングの戦略が必要になります。

そういった戦略面で求められる力、あるいはあなたに必要とされる能力が増えていきます。

これはコンセプチュア・スキルに当てはまる内容で、大体従業員の規模数に応じてコンセプチュア・スキルがだんだん求められるようになり、現場の知識の占める割合は減っていきます。

経営者にとって1番大切なのはヒューマン・スキル

ただし、どの階層においても共通で必要とされるのが人間力です。社長であるあなた自身の人を引き付ける力、マネージメントする力、投資家やクライアントと交渉する力。このヒューマン・スキルと呼ばれる人間力はどの段階でも必要とされています。

これが面白いことに鏡面の法則と言って、自分自身が成長するとやはり出会う人も変わってきます。出会う人が変わるので、いる世界、つまりステージがだんだん変わってきます。

例えば1人、もしくは2人で創業し始めたときは、初年度売り上げがないので営業をしようとして色々な場所に行くと思います。その中で例えば異業種交流会、こういう場に行って名刺交換してみると、なぜか自分と同じようにまだ創業したばかりでクライアントを探しに来ている人と多く出会ったりします。

これが2年目3年目と事業が安定して軌道に乗り始めると、あまりお金に困っていなくて今度はより成長するグロースアップの部分だったり、サービスや商品の質を上げたり、そういったところに課題が移ってきます。

あるいはブランディングやマーケティングを強化するなど、こういったテーマでまた人に出会い始めると同じようなポジションにいる経営者と出会うことが増えてくると思います。

この部分を超えて、さらに企業として成長しだいぶお金と時間の余裕ができてきて自分の資産が上がってくると、今度は自社の事業だけではなくて業界全体のことを考えている人、あるいは社会課題の解決を考えている人、なぜかそういうレイヤーの人とばかり出会うようになってきたりします。

このように、自分の成長に合わせて出会う人が変わり、出会う人が変わるのでいる世界、ステージが変わってくるわけですね。こうやって自分の成長に応じて会社というのも成長していきますし、我々経営者自身が成長しなければやはりチームである会社、組織は成長しません。

まとめ:会社の成長に何が必要なのか

今回は会社の成長に何が必要なのか?についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?

組織やチームが成長しなければ当然結果もついてこないので、今回の内容をまとめると「会社の業績や成長を決める一番の要因は我々自身の成長である」という風に言えるのではないでしょうか。

次回は自分の成長の中でも特に「自己認識、セルフアウェアネス」と呼ばれるものがなぜ必要かについて、お伝えしたいと思っております。今回もご覧いただきまして誠にありがとうございました。

石山 喜章 ワンネス株式会社 代表取締役

1977年、鳥取県生まれ。埼玉大学&デジハリ卒業後、株式会社IMJ(営業・プロデューサー職)を経て2003年、エッジ株式会社でメディア事業「ライブドア」をゼロから立ち上げ、同社の成長を牽引。ライブドア事件後は求道者として覚者の下で修業を積みながら2社の設立に携わった後、2012年にワンネス(旧社名CCO)を創業。出版した「潜在意識の使い方」は1万部を突破し、トヨタ、三菱電機、ITベンチャーなど先進的企業72社が幹部育成を依頼。ひとり1人の『魂の成長』を支援している。

よく読まれている記事

関連記事

プロフェッショナルコーチ

書籍紹介

世界が一瞬で変わる潜在意識の使い方
Amazon 1,540円

潜在意識の構造を21のフレームワークで解説したビジネス書。2015年10月にAmazonランキング2位を獲得し、2018年4月にも明林堂書店の週間ランキングで3位にランクインするなど、根強い人気を誇る。

ツール紹介

対話するトランプ2
Amazon 2,200円

コミュニケーション能力を測定できるカードゲーム。採用試験で応募者のコミュニケーション能力を数値化して把握することができ、営業社員の能力開発にも最適。研修やグループワークで人気の一品。