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意思決定の質を高める「対話のスタンス」

2022.01.19

会話の前提にある「無意識の姿勢」

あなたが参加する「会議」では、参加者はどんな前提で話をしているでしょうか?今日は生産性の向上につながる対話のスタンスについてお話します。

昨年出席した某社の幹部会で、印象的なシーンがありました。

来年の計画について議論しているとき、社外の顧問が「それは絶対にやめた方がいい」と意見し、若手役員が「これは実行すべきだ」と反論した場面です。

その際60代の顧問がとっていた対話の姿勢は、30代の若手役員を「自分の意見に反対する敵」として捉え、相手を黙らせることで自分の正しさを証明するというものでした。

一方、若手役員の方は顧問の意見も尊重しながら「計画を実行すべき理由がある」ことを理解して貰おうという姿勢で対話していました。

一方の前提には戦いがあり、無意識に勝ち負けを争っていて、
一方の前提には融和があり、相互理解を促そうとしている。

こういう状況、あなたの身の回りでも見かけないでしょうか?

意思決定の質を高める条件

私は、意思決定の質を高めるには、多様な観点を融合することが欠かせないと考えています。

なので会議の参加者全員が、「自分の視点だけが絶対に正しい」という思い込みを捨て、それぞれの部署・立場から見た景色や情報を統合することが必要です。(そういう場をつくるファシリも仕事の一部)

業界知識や経験も大事ですが、答えのない時代に「自分は正解を知っている」「自分の考えが正しいんだ」というスタンスは危険だし(前提となる社会環境がもう変化しているから)、なにより「話し合うことで無知を補完し合い、より高次の視点を獲得しよう」という姿勢がないと、会議の生産性は高まりません。

会議に臨む人の対話のスタンスに、どんな前提や無意識があるのか?

そこを整えないと、建設的な議論にならないぁと感じた一幕でした。

あなたの会社の会議では、どんなスタンスの対話が多いでしょうか?

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