ストーリー

Story

「やらねば」から「やりたい」で選べるようになりました。

2023.02.4

今回は、海外ビジネス留学されている玉巻秀規さんにお話を伺いました。

当時の課題や悩みは?

当時、長年働いて来た会社を退職し、ちょうどアメリカのビジネススクールに留学した頃でした。卒業までに自分が本当にやりたいことは何か?を理解した上で次の新しい仕事に進みたいと考えていました。

振り返ると、幼い頃から周りの期待や評価・リスクを気にして物事を選択してしまい、自分のやりたいことを追及したことがありませんでした。その結果、自分の中でチャレンジしていないという気持ちがずっと残っていて・・それで一度挑戦してみよう、と海外ビジネス留学に踏み切りました。

留学準備の課程で自分のやりたいことを真剣に考えましたが、まだ心の中にモヤモヤが残っている感覚がありました。「せっかく留学したのだから、給与アップやステップアップしなければ」と、またリスクや周囲の評価を気にしている自分を感じて、いやいや、それではいけない、もっと深いところから自分を理解して本当にやりたいことをハッキリさせたい、と考えていたところで、潜在意識アカデミーの案内を目にしました。

自分と同じように、やりたいことを見つけるためにアカデミーで学ぶ人がいるということや、潜在意識を論理的に学べることを知り、本当にやりたいことを見つけられるかもしれない、と思い受講を決めました。

参加して得られたことは?

生き方が「やらねば」から「やりたい」に

これまでは、状況に合わせたり、周囲の期待に合わせたり、リスクを回避したりすることを優先し、「やるべき・やらねばならない」という「have to」で生きていましたが、今後は「これをやりたい」という「want to」を中心に生きて行こうと思うようになりました。

昔から自分は「一目置かれる存在でなければならない」という観念があり、仕事ではプラスに働くこともありましたが、その反面で「絶対に失敗してはならない」と、失敗を過度に恐れていました。

結果、リスクを伴う挑戦を避けて通り、やりたいことをずっと見ないようにして安全な道を選んで来たと思います。自分の感情にフタをして、頭で客観的に整理し、誰が見ても賢い選択をして、自分を納得させて来ました。

人の感情に目を向けるように

また、人間関係においても同じように、論理的な正解や完璧さを求めてしまい、相手の気持ちに注意を向けていませんでした。

むしろ、感情に左右されてはいけないと考えていたので、自分の心を「ない」ことにしていたと思います。役割や仕事をまっとうする上で、自分の感情を入れないようにしていたので、他人に対しても同じように、感情は一旦置いて、やるべきことをやるのが当たり前、と思っていました。

潜在意識を学んでからは、自分がなぜリスクや失敗を避けてきたのか?感情にフタをして来たのか?その理由や背景を理解して、人の感情に目を向けられるようになりました。

妻や息子に対する意識

自分に対しても、今までないがしろにしてきた心の声を聴いてあげよう、世間の声よりも自分の心を大事にしよう、と思えるようになりました。

妻に対しても、自分と同じように、人に頼らず自分自身で感情をコントロールすることを求めていた、と気づきました。少しずつではありますが、以前より感情を受け止め、その感情はどういう理由から来ているのだろう?と意識を向けられるようになったかなと思います。

また、息子に対しても必要以上に厳しく接していたことに気づきました。

ダダをこねても、こうしなきゃだめだ、と言い聞かせて、感情を受け止めてあげることが出来ていませんでしたが、今は違うアプローチを心がけています。

雰囲気が変わった

自分にも他人にも、常にストイックさを求めていたせいで、周囲から「武士」のような固いイメージを持たれていました。

表情が怖いと言われることも多く、道を聞かれたり声をかけられたりすることも殆どありませんでしたが、先日たまたま知らない人から声をかけられました。

それに、アカデミーの仲間からも、最初の頃より雰囲気がかなり柔らかくなったと言われるようになりました。

幼少期の原体験

このように、私が自分や人の感情面を認めて変化できたのは、講義で得た知識や理解はもちろんのこと、様々なワークやコーチングによって、自分のアイデンティティを形成した幼少期の原体験に気づいたこと、そこが大きな転換ポイントだったと思います。

当時、私は野球に没頭する小学生でした。最年少でレギュラー入りするなど活躍していたのですが、その後に引っ越した香港でリトルリーグに入り、初めて触れる硬球やレベルの高いリーグの中で、全く自分が通用しない、という人生初の挫折を味わうことになったのです。ものすごく惨めで、完全に自信を失ってしまいました。

打ちひしがれていた私に対して、父親は「イヤなら野球をやめろ、やるなら全力でやれ」と迫り、私の奮起を促しました。

父の言葉を受けて、私は努力に努力を重ね・・その結果、またレギュラーに返り咲いて自信を取り戻すことができたのです。私としては、この出来事をずっと、「困難を乗り越えたサクセス・ストーリー」だと思って心の支えにしてきました。

しかし、セミナーで学ぶうちに、実はこの出来事が『心のブレーキ』になっていたことに気づいたのです。

潜在意識の変化

あの時、本当は父になぐさめて欲しかった、でもそのキモチを受け止めてもらえなくて、グッと封印してしまいました。あの出来事によって、自分の感情を断ち切って次に進まなきゃいけない、そうやって努力することが大事なんだ、と信じるようになったことに気がついたのです。

もともと幼い時からワガママをあまり言わず、自分の感情を抑えて客観的に物事を見ていた上に、この出来事が重なったことで、さらに心を見ないようにする習慣が付いてしまいました。それが無意識に自分の土台となって来たように思います。

ずっと成功体験だと思っていた出来事が、実は自分を抑え込んでしまう、ブレーキや限界に繋がる元になっていたのだと、これまでと180度違う見方で捉えることができたのは、潜在意識コーチングのおかげでもあります。

当時の素直なキモチを、ああ..そう思っていたんだと、一度拾い上げてもらい、心の整理を手伝ってもらいました。本から得る知識や独学だけは中々ここまで辿り着くことはできなかったと思います。

論理的に頭で理解することはできるかもしれませんが、体感や感覚として到達することは1人では難しい部分ですので、これはアカデミーの価値の1つだと思います。

思考パターンの変化

また、当時の感情を再認識する過程で、あの時の惨めな気持ちを二度と味わいたくない、という気持ちが強く刻まれていたことにも気がつきました。そのため、やりたいと感じることでも、少しでもリスクがあると挑戦を避ける選択を取り、自分は正しい選択をしたんだと、何とか頭で納得させていたのです。

当時の気持ちを汲み取り整理できたことで、自分のやりたいことが分からない、やりたいと感じても失敗が怖くて決断出来ないと、モヤモヤしていた時間が、「どうやったら、やりたいことを実現できるだろう?」と思考する時間に変わりました。

ビジネススクール卒業後は、人や組織が最大限に可能性を発揮できるよう支援する仕事をしたいと思っています。これまでビジネスで培ってきた知識や経験を活かしつつ、会社員や役員等の組織で働く人たちが、前向きにやりたいことを追求するマインドに変われるよう貢献できたらと思っています。

どんな人に勧めたいですか?

・自分のやりたいことが分からない人

・人間関係を改善したい人

・何かに悩みを抱えている人

に特にオススメしたいです。

このアカデミーは、何かしらの悩みを抱えている人に誰でもオススメできるものです。また、社会人のみならず、学生の皆さんにもオススメしたいです。

受験や就職等、人生の岐路でやりたいことをハッキリさせて恐れず挑戦する人、人間関係の悩みから解放されてより前向きに充実した日々を送れる人、そんな人が1人でも増えれば、日本も世界もより良い方向に向かって行くのではないかと思います。

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