2023.02.21
今回は、プロコーチの吉田メイさんにお話を伺いました。
目次
仕事に活かしたいと考えたのが一番の理由です。私は、コーチングというものがまだ一般的でなかった20年前から、長年コーチングに関わって来ました。
その過程で、人が変化するには「潜在意識がカギだ」ということに気づき、そこにアプローチするためにヒプノセラピーやNLP、スピリチュアルなども学んで来ました。しかしヒプノセラピーやスピリチュアルはあまり体系化されておらず、再現が難しいことや、受ける人によって全く効果が表れないこともあります。
それに、私のお客様には男性や外資系勤務の方など論理的な方が多いので、「エンジェルが降りて来て助けてくれる」などと言おうものなら瞬間的にシャッターを下ろしてしまいます。信頼していただくにはロジカルに伝える必要があるため、誰にでも論理的に説明できて、理解していただけるものを求めていました。
その点、潜在意識アカデミーは、大企業の研修に採用されていることもあり、会社員や論理的な方にも理解できる言葉で伝わるように体系化されています。とにかく石山先生の説明がロジカルで説得力があり、スッと頭に入って来たので、これなら汎用できる!と直感的に思いました。
また、体験セミナーで行ったワークで、自分でも薄々気づいていたブロックに気づかせていただけたこともあり、これを学べばさらに深く自分の潜在意識にアプローチできるかもしれない、そして自分自身が変わればクライアントにも適用できるかもしれない、と感じて受講を決めました。
大きく言うと、3つの成果がありました。
まず1つ目は、何年も続いていた自分自身の問題パターンをクリアできたことです。
私は昔から、高圧的で失礼な人に強く言われると、何も言い返すことができず押し黙ってしまう、というパターンがありました。自分より年上で大きな存在・強い存在を前にすると、主張すべき場面でも硬直して何も言えなくなってしまうのです。
場所が変わっても、必ず同じような人が出て来るので、自分でもクリアすべき課題だと感じていましたが、心理学やコミュニケーションを学び取り組んでも、なかなか変えることができずにいました。
しかしある時、セミナーの質問ワークを書いている最中に、突然あっ!と気づいた瞬間がありました。どんどん自分の中を掘って行くと、ぶち当たったのは「姉」の存在でした。まるでドリルで堀ったら岩盤に当たった!みたいな感覚でした。
私には7歳年上の姉がいます。小さい頃の私からすると、ものすごく遠く離れた違う世界の人に見えていました。そんな姉から、一度ぴしゃりと怒られたことがあったのです。
今思えば受験でただイライラしていたのだと思いますが、当時は分からずに「私は姉に嫌われている」と思ってしまいました。この出来事があってから、人の顔色を伺うようになり、目上の人に対するパターンが始まりました。
小さい頃の出来事が、30~40年経った現在まで、こんなにも影響を与えていたことに驚きです。なかなか捉えられなかったラスボスにやっとたどり着けたことで、ブレイクスルーが起こり、今まで見ていた世界がガラリと変わりました。
以前は高圧的な目上の男性を怖いと思っていましたが、ブレイクスルー後は、去勢を張った小学生のように小さな存在に見えて、可哀そうに思えて来ました。
そういう人は、過去に女性に傷つけられたことがあって、間違ったフィルターを作ってしまったんだな、自分を守るために攻撃的になるんだなと、そういう人達の視点が分かるようになりました。
今までずっと被害を受けていると思い、下から見上げて怖がっていましたが、今では上から見下ろしているような感覚で、もう全然怖くはありません。
先日も、おじさんに失礼なことを言われましたが、ハッキリと「やめて下さい」と言えました。セミナーに入っていなければ、もしかしてずっと目上のパワハラに怯えて、言いたいことも言えずにモヤモヤしていたかもしれませんが、根本原因をクリアしたので、もう同じような人は現れないと思います。
そして、2つ目の成果は、自分のセルフイメージが変わったことです。
私は周囲から強い人・ハキハキした人に見られがちですが、実際はいつも人に気を遣い、言いたいことを言えずにいました。人と関係が崩れることが怖くて、気を遣い過ぎては「人間関係って本当に疲れるなぁ」と思っていました。
仕事では体育会的に頑張るので、昇進試験に受かったり、リーダー職になったりするのですが、出世すればするほど、心の中はすごく苦しくて疲れていました。
外に見えている強い自分と、内側の繊細で気を遣い過ぎる自分とのギャップが大きく、なぜこんなにバランスが悪いのだろうとジレンマがありましたが、実はこれも姉との出来事が原因でした。いつも同じ部屋で過ごしていたから、気を遣って自分の意見を言わずに飲み込んでいたのです。
潜在意識を学んでから、このギャップが少なくなって来ました。
「言いたいことを言えない私」から「表現していく私」に認識が変わり、表現するという武器で自分を守ることを身に着けて、内側と外側が近づき、どんどん楽になって来ました。
3つ目の成果は、コーチングの速度と深さが変わったことです。
コーチングでは主に、現在と未来を扱うので、過去にアプローチすることは基本的にありません。過去や潜在意識にアプローチする場合は、ヒプノセラピーという手法を用いていました。
これは1セッションに3時間かかることや、信頼関係を築いてからでないと出来ないという難点がありましたが、セミナーで学んだことをコーチングに取り入れてみたところ、時間が今までの1/3に縮まりました。
同じ成果を得るまでに3回のセッションが必要でしたが、なんと1回で核心に触れることが出来るケースも発生しています。
そしてセッション内容も、より深いものに変化しました。
通常のコーチングではコーチが誘導するのですが、この方法だとクライアントご本人が問題点に自分で気づくことができる、それが今までのコーチングとの大きな違いです。特に素直な人ほど効果があり、根本原因に最初から深くアプローチできるので、気づきも速く、変化も大きく表れます。
また、セッション中に大泣きする人も増えました。
15人中、約半分が大号泣で、そのような方ほど大きな変化を遂げていらっしゃいます。あるクライアントは、1年以上かけて頑張っても取れなかった契約が1週間に2件も決まるなど、物事が急に動き出して人生に変化が起こったことを実感されています。
私のコーチングスタイルは今後さらに変わって行くと思います。
本来の目的は、コーチングを提供することではなく「クライアントを幸せな状態にする」ということ。そのためには潜在意識に沈んでいるネガティブなものに気づき、取り除くことが最短距離だと思いますので、現在と未来だけを扱うコーチングではなく、過去にもアプローチし深い変容を促す新しいコーチングを確立したいと考えています。
・根本から自分を変えたい人
・より自分らしく、自分の人生を生きたい人
特に、すごく真面目に生きてきた人や、我慢して役割を果たして苦しくなっている人、などには必要だと感じています。
これまでコーチングに関わる中で、一番苦しそうに見えるのは、会社員と先生です。
私も長年、会社に勤めて来たことで、会社員の苦しい立場や思考回路も十分に理解しているので、そういった一番苦しんでいる方々にはぜひ受けていただくことをオススメします。
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