2014.07.2
最近、日本の公教育を変革する意志のある有志で集まって未来の教育を考える会を開催しているのですが、この前も改めて日本の学校教育はロボットを育てる為の教育だなぁと痛感させられました。
目次
例えば、これって不正解なのでしょうか?
少し前にFacebookでも流れてきた上の件もそうですが、日本の教育は答えが正しいか間違っているかで判断するテストがふんだんにあります。
1+2=?
3×6=?
どちらも答えは1つしかありません。
それに対して海外の教育では、
□+□=3
□×□=18
など、答えが複数通りある出題が珍しくありません。
なぜこのような教育制度になったのか?を考える際に、時代背景は無視できません。当時の工場や軍部で求められた人材は、「上司に口ごたえせず、言われたことを、言われた通りにやる人間」でした。
上からの命令が絶対で、組織で決められたことについて意見を挟む余地はなく、仕事をこなす為には様々な手順や作業を覚えなければなりません。
当時の時代が求めた人材像がロボットのような人間であったとするならば、このような暗記教育になった理由も理解できなくありません。
しかし、このままで人は幸せになれるのでしょうか?
製造業における機械化、IT化の流れは留まることを知らず、サービス産業においても多くの仕事が人間以外のものに代替されています。
電話の受付窓口(自動音声)から天気予報・未来予測(スーパーコンピューター)、分析・解析を基にした意志決定支援(米国防総省)など、あらゆる分野の仕事が機械、ロボット、ITシステムに置き換わり、人間の仕事は減る一方。
資本主義社会において「効率化」は推奨され、年間500万円の正社員より購入費19.8万円+電気代のロボットが労働力として魅力的に映る時代に突入しています。
ロボットを育てる教育をしてきた結果、人間が労働力としてロボットに負けてしまう時代。
そんな時代であることを敏感に察知している若者が、これまでの働き方に憧れず、方向性を見失うのはむしろ健康なことであるようにも思えます。
人類文明が次に向かう方向性を見失っている現代、21世紀の教育には何が必要なのか?
1.社会を生き抜く力の養成
2.未来への飛躍を実現する人材の養成
と文部科学省の定めた「第2期教育振興基本計画(答申)」にはありますが、私には「Why」が抜けているように感じました。
1.なぜ生き抜かなければならないのか?
2.なぜ未来への飛躍を実現しなければならないのか?
いじめに遭って自殺を考えていた中学生の頃、「なぜ生きなければならないのか」の答えがないまま学ぶことは苦痛でした。「それを暗記したらいじめがなくなるの?」と、自分にとって何の意味があるのだろうか?と自問自答する日々でした。
学校教育に限らず、勉強の悪い習慣は「そもそも、なぜ?どうして?」を明確にせずに内容を詰め込み、暗記する点にあるのではないでしょうか?
なぜ人は生きなければならないの?
なぜ私は存在しているの?
そんな子供たちの純粋な声に答え、人間の意識の宇宙の出発点を明確に理解した上であれば、もっと楽しい創造的な学びの時間になると感じています。
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