2014.06.23
「このアイデンティティーって何ですか?」
最近、対話するトランプのワークショップや講習会を開く中で、よく質問されるカードがあります。それが「アイデンティティー」です。
アイデンティティーは「自分自身をどう思うのか?」といった自己認識ですが、これは表層的なアイデンティティーと、深層アイデンティティー、無限のアイデンティティーの3つに大別されます。
目次
例えば、名刺に書かれている肩書きやその人の出身地、性別、所属する組織・団体や人種・民族・国家・宗教・思想体系は表層的な(意識しやすい)アイデンティティーです。
これらは履歴書に登場しやすい項目なので、私は「プロフィール」と名付けています。
プロフィールに相当するアイデンティティーは、「私は日本人です」、「私は三井物産の営業部長です」など、「私は○○○です(I am ○○○)」という形で表現しやすく、その人が何者であるかを相手が認識しやすい特徴があります。
深層アイデンティティーとは、無意識で「自分自身をどう思うのか?」を表しています。
例えば、「私は正直者だが、いつも損をする人間だ」とか、「私は世間一般に比べて美しい/ぶさいくな方だ」とか、よく“性格”と表現される部分ですが、本書では『意識できているか無意識かを問わず、本人が主観的に、自分自身をどのように規定・定義しているのか』を示すものとします。
コーチングやカウンセリングを受けたことのある方は既に体験されているかも知れませんが、「私って完璧主義だったの?」とか、「ここまで自己否定が強いとは・・」など、自分の知らない(普段、意識していない)自分自身と出会える楽しさが、この深層アイデンティティーにはあります。
ただ、深層アイデンティティーを発見し、意識化することが出来ても、それを変化させるのは至難の業です。さらに根本が理解できると、この深層アイデンティティーも単なる結果(原因から生まれた結果体)に過ぎないことが解かります。その為、深層アイデンティティーのことを「思い込み」と呼ぶこととします。
表層的なアイデンティティー、深層アイデンティティーを生み出している深奥には、無限のアイデンティティー(真実)があります。
よく仏教やスピリチュアルの世界では「すべては繋がっている」と言われますが、それは量子力学的にも証明できる事実であり、この宇宙空間の中で相互に関係し合っていない存在はひとつもありません。
人間の体を構成している細胞、分子、原子、素粒子など、素材の源を紐解いていった先に出会う本来の自分自身を無限のアイデンティティー(真実)と呼びます。
◆表層的なアイデンティティー(プロフィール)
肩書き、所属団体・組織、出身地、性別、民族、人種、国家、宗教・思想など
※「私は○○○です」、「I am ○○○」の形で表現されやすい。
◆深層アイデンティティー(思い込み)
主観的に自分自身をどう規定・定義しているのか。一般に“性格”と呼ばれるが、99%の人は無意識の底にあり、自覚することは稀。
◆無限のアイデンティティー(真実)
すべての存在の出発点であり本来の自分自身そのもの。(詳細は後述)
無意識99%のうち、人間的な「考え、感情、イメージ、エネルギー」を生み出しているのが「アイデンティティー」です。
どのようなアイデンティティーにせよ、それが表層的か深層かを問わず、固定した状態で生きることには限界があります。
自分自身をどう思うのか?それが自分の言動、関係性の構築、目の前に見える結果をすべて決めており、アイデンティティーの変化なくしては、根本的な変化を生み出すことはできません。
このアイデンティティーの変化の必要性に自覚できたときに、本物の学びがスタートするのですが、変化させる為の方法はまた次の機会に書きたいと思います。
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