ストーリー

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あなた、「木曜日の女」がいるでしょ? と、彼女につめられた件

2014.08.18

随分昔のことですが、当時付き合っていた彼女に「ねぇ、あなた。木曜日の女がいるでしょ?」と言われたことがありました。

 

 

言葉の背景

「急に何?そんなのいないし!」と思いつつ、そう思った背景を聞いてみると「だって、いつも会ってくれるのは木曜以外の曜日じゃない。先週もその前も、木曜だけは用事があるからって断られたもの。きっと毎週木曜日に決まって会ってる相手がいるんでしょ?!」ということでした。(苦笑

 

思い込みを生み出す脳のクセ

今となっては笑い話ですが、これまで何度かご紹介している脳の認識のクセには「部分だけ取る」「違いだけ取る」「過去と繋げて取る」があります。

この脳のクセに支配された状態では、夜空の星と星をつなげて星座を描くように、「自分が認識した一部の事実」だけをつないで「思い込み」を生み出します。

もし、客観的事実を確認せずに、この「思い込み」を真実だと思い込んで生きている人がいたら、その人の人生はどうなるでしょうか?

 

このようなことは、私を含めて殆どの人間がやっていることです。

人間は自分が認識した世界を事実として受け止めます。それが相手(Aさん)の言葉や行動(背景にある想いを表現した一部分)であっても、全体を見ずに部分から全体を推し量り、勝手に相手の考えを推測して決め付け、自分の頭の中に「Aさん像」を構築していきます。

一旦建てられたこのイメージが崩れることは少なく、また他の部分情報を引っ張ってはその仮説を強化し、「やっぱりAさんはこういう人だ」という思い込みを固くしていきます。

 

脳と五感覚の檻の外へ

人間として生まれた以上、初期設定された脳と五感覚では、部分しか認識できないのは仕方のないことではありますが…その状態で人類としてや約500万年(諸説あり)も生きてきて、もうそろそろこの脳と五感覚の檻から脱したいなぁと思うのは私だけでしょうか?



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