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「側近に裏切られた・・」経営者あるある!?~裏切らない人間関係を構築するカギ

2014.08.2

私は仕事柄、経営者の相談に乗る機会が多いのですが、意外と多いなぁと感じるのが、「側近に裏切られた」という話です。

 

 

経営者の悩み

スティーブ・ジョブズさながら、創業社長なのに取締役会で解任され会社を追い出されたとか、側近がお金を持ち逃げした、勝手に使い込んだとか、派閥をつくって別会社を立ち上げてそっちに社員を引っ張っていった、などなど..

あまり他人にはオープンにできない内容なだけに、当人は「どうして自分だけこんな目に・・」と思ってしまうのですが、実は意外や意外、それを乗り越えた方の体験談も含めると、こんなに多いの?!とびっくりするぐらい、よくあることなんです。・・そんな経営者らの悩みNo.1は「裏切らない人間関係を創ること」です。

 

「人のココロは条件や状況によってコロコロと変わってしまうものじゃない?裏切らない関係なんて無理だよ」という人もいますし、「人は期待を裏切るもの。それが常識だ」とおっしゃる方もいます。

普通に生きていく分には、それでいいのでしょう。

ただ私はその次元と違う、愛と信頼に基づき一緒に成長していける人間関係を構築しながら生きていきたいので、これまでの常識とは違う生き方を模索しています。

 

利己的な遺伝子(エゴ)を超えて

8年ほど前、ライブドア事件が起きたとき(2006年1月17日)、寄せた波が引くように言動を変えてゆく人々に囲まれながら、半ば冷めた目で「これが人間の本性か・・」と感じましたし、「利己的な遺伝子(エゴ)を超えて生きることって不可能なのかな?」そんなことも考えていました。

この体の範囲だけが自分だと思えば、心も脳に閉じ込められたプログラムになってしまいます。しかし、無意識の在り処(本来の心:Original Mind)が宇宙の外にあるとしたら?

意識の進化した(悟った)人を心人間、悟っていない人を体人間と定義した場合、「体人間=エゴ(この体の範囲だけが自分)」、「心人間=宇宙森羅万象すべてが自分」でイメージでき、体人間からすると「エゴ人間は究極の状況になれば自己を優先し、他者を裏切るもの」が常識になります。

しかし、アイデンティティー(自分自身をどう思うのか?自己認識)が「宇宙森羅万象すべてが自分」になってしまった人が集まったら、どんな組織や関係性が生まれるのでしょうか。

 

裏切らない人間関係を構築するカギ

真の意味で「裏切らない人間関係」を構築する方法は、お互いのアイデンティティーが「無我=全我=真我」となることしかないと今は考えています。(それを実際の企業組織として体現することが至難の業であることも承知の上ですが・・)

「どんな条件、状況、環境においても決して自分を裏切らない人」は存在しません。メカニズムについては別の記事に記しますが、期待は必ず裏切られます。

 

すでに辛い裏切りを経験された方、人間不信に陥ったことのある方に対しては、厳しい言い方になるかもしれませんが、自分のことしか考えていないのが人間という生き物です。利他の精神というのは綺麗ごとに過ぎず、火事場や修羅場で相手のために命を差し出すのは実の親ぐらいです。

その理由は、子ども=自分以上の存在になっているから。

アイデンティティー(存在認識)が変わると、振る舞いは変わります。そのアイデンティティーが「自分は、この身体である」という限られた存在ではなく、「自分は、この地球そのものである」「自分=宇宙全体」という所にまで拡大していったなら、皆がそれぞれ利己的に生きていたとしても、全体としてふるまっていることになる。「自分=地球」「自分=宇宙」なので、利己的=AllWinの行動になっていくと思うのです。

そのような人たちのチームや社会が実現するには、あと200年くらいかかるかも知れませんが、まずは1人1人の意識が進化するために必要な場を、地道につくっていきたいと思います。

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