2023.04.11
ワンネスで潜在意識コーチを務める田畑英樹にインタビューしました。「頑張っている人をコーチングで勇気づけ、そして癒したい」と語る彼の声をお聞きください。
目次
私は20年弱、営業の世界で働いてきました。それ以前からも転職を8回以上繰り返し、自分が何をしたいのかが分からないまま過ごす日々。ある時、妻から「こんな講座があるから受けてみない?」と誘われ、夫婦で一緒に潜在意識アカデミーを受講しました。
私は2022年末まで不動産業に従事しており、人の心について関心を持っていました。アカデミーを受講していた頃の仕事は、住宅展示場での営業です。
私としてはお客様が望む住宅を販売したいけれど、会社的にも早く売らなくてはならない物件があるという状況。成約率だけでなくお客様のことをしっかりと考える必要がある職業なので、何かヒントがあればと思い受けてみようと考えたのです。
潜在意識を学ぶうちに、私は独りよがりな営業をしていたのだと気づきました。
それまでは、展示場に来たお客様に建物やメーカーの良い点ばかりを伝えていました。しかしお客様一人ひとりに、展示場に行こうと思う動機やきっかけがあります。
アカデミーのワークで対話の重要性を知ってからは、お客様の要望や希望に耳を傾けるようになり、成約率もアップしました。
潜在意識コーチ養成講座に進むと、人の変容をゴールに学びます。潜在意識を学んだことで私自身が変わったため、コーチングのやり方を知りたい、それを他の人にも提供したいと思う気持ちが強くなり、潜在意識コーチになりました。
私は転勤族の家庭で育ち、ロケット発着で有名な種子島の小学校で5年間を過ごしました。成績も良く楽しい日々を送っていたのですが、中学校に入学するタイミングで鹿児島市に引っ越しました。
私は、そこで初めて挫折を経験します。種子島は子どもが少ない地域です。そこから外の世界に出てみたら、自分よりも成績の良い子がたくさんいるという事実に直面したのです。
高くなっていた鼻をへし折られてしまった私は、いつの間にか人との距離感をうまくはれなくなり、人の輪に入っていけなくなりました。
そこから私の暗黒期が始まります。当時は「人気者になりたい」という気持ちが強かったために、人と比べてここが足りない、あそこが足りないと自分で自己肯定感を下げてしまう日々でした。
学校の先生だった両親は、私を「良い高校や大学に進学すれば幸せに生きられる」という価値観のもとで育てました。当時は学校を休むという選択肢は一般的ではなかったうえ、休みたいと言ったとしても両親はきっと許してくれない。そう自分で思い込み、どんなに辛くても休まずに登校しました。
大学に進学すると環境が変わり、人間関係の悩みも減って少しずつ自信を取り戻しました。大学を卒業すると、土壌分析をする農業関連の仕事に就職。
ちょうどこの頃は、自分に一番自信を持っていた時期です。このまま同じ会社で働けば出世できるかもしれないけれど、もっとほかに何かできることがあるのではないかと物足りなさを感じていました。
その会社を辞めて、当時学んでいた交流分析のセミナーを運営する企業に入ったものの、社会人としての経験がほとんどないため収入に繋がりません。結婚しても家族を養えないため、状況を変えようと営業の世界に飛び込みました。
営業の世界にいた期間は約20年です。その間に派遣関連の営業やワインの営業など職場を転々としましたが、同じ分野のものは1つもありません。
それでも営業職にこだわったのは、人と接したかったからです。私はもともと、人と話すよりも1人で黙々と作業するのが好きなタイプ。しかし苦手なものから逃げていたら成長できないと考え、あえて営業職を選んでいたのです。
人との会話を通し、いろいろな価値観があるのだと知るのも刺激的でした。当時から無意識のうちに「この人はこういうところがあるのではないか」と思いながら会話していたのですが、アカデミーで学ぶうちに私は想像を検証していないことに気づきました。
この「相手の背景を見ながら話す」という習慣は、検証してこそ人間関係をより良いものにする効果が増すと思っています。小さい頃から環境が頻繁に変わったこと、その中で自己肯定感の波に揺れ動いたこと、そうした経験から学んだことが潜在意識コーチになった今にも生かされています。
私が得意なのは、今から何かをしようとする人のサポートです。具体的な対象は、起業家の卵や起業した人などです。特に女性を多く担当させていただきました。私が女性をメインにコーチングをおこなっているのには2つ理由があります。
1つ目の理由は、次世代を担う子どもたちが本当にやりたいことを見つけ、その道に向けて健やかに進んでほしいという思いがあるからです。そのためにはまず、母親が幸せでいることが大切だと思っています。
母親がイライラしたり怒りっぽくなったりすると、家庭内の雰囲気が悪くなる可能性が高くなります。逆に、母親が笑って幸せそうにしていると、子どもはその様子を見て幸せを学ぶようになるのです。
2つ目の理由は、女性はどうしても弱い立場になることが多いからです。よくあるのが専業主婦の母親が、離婚したいけれど1人では生活できないため夫婦関係を続けているケース。
子どもは我慢する母親の姿を見て「結婚ってこういうもんなんだ」と思ってしまいます。その思い込みは、のちのちの人生に大きな影響を及ぼしかねません。
そうした理由から、まずは女性、特に母親の精神面を支えるお手伝いがしたいと考えています。精神状態が安定すれば、自分が進みたいと思う道も見つけられるようになるもの。私と話すことで、ホッとしたり、気持ちが楽になったりしてもらえたら嬉しく思います。
お客様に話しやすいと感じてもらうため、私が一番大切にしているのはセッション時の場づくりです。コーチングの基本ではありますが、お客様の話を否定せずに受け入れ、自然な笑顔でいるよう心がけています。
また自分のことを話して思考が進むと、ストンと腑に落ちたり今まで許せなかった相手のことを許せたりする瞬間があります。その時には、思わず泣いてしまうという人が少なくありません。
ですから最初に「泣きたくなったら泣いていいですよ」と伝えておき、ありのままを話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。
今の考え方や価値観に至った道筋は、人によってさまざまです。かつて、話があちこちに飛んでしまって思うように話せないという人がいました。
その人は自己分析をしていて「自分の中でこうしなきゃいけないという軸があるから、話があちこちに飛ぶのは悪いことだと感じる」とおっしゃっていました。
話があちこちに飛んでも良しとする軸を持っているなら、それは気にならなくなります。こうあるべきだという軸をどこに置くかによって、考え方や捉え方が変わるのです。
私はコーチングでお客様が変化するサポートをしていますが、お客様とのセッションを通して自分も気づかされることがたくさんあります。
ですから、私もみなさんに寄り添い、一緒に進むという気持ちでコーチングさせていただいています。
潜在意識コーチングと聞くと、「自分をさらけ出さなきゃ」「自分の醜い部分も出さないと」などと物怖じする方が少なくありません。その原因は、心の中で「こんなことを言ったらコーチに変に思われるのではないか」「ビックリするのではないか」と思ってしまうからです。
その点はどうかご安心ください。今までたくさんの人のお話を聞いてきましたので、お客様とはフラットな状態で接するよう心がけています。私が話しやすい場づくりを大切にしている理由には、お客様が心の声を表現するハードルを下げたいという思いも含まれているのです。
行動にブレーキがかかっている人は、過去のマイナス体験による感情から影響を受けているケースが多いように思います。事実はどうだったのかと検証してみると、自分の思い込みだったという場合がほとんどです。私もかつては、思い込みのために行動できずにいました。
その思い込みと向き合い、理解し、行動し続けることで前向きに考えられるようになります。
すると軽やかに行動できるようになるし、変化のスピードも早まります。私はその行動するまでの一番最初の部分を全力でサポートします。頑張っている人をコーチングで勇気づけ、そして癒やす。それが私の役割だと思っています。
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