ストーリー

Story

潜在意識コーチ  星百合恵

2023.04.10

ワンネスで潜在意識コーチを務める星 百合恵にインタビューしました。「自分らしく、ありのままでチャレンジできる人を増やしたい」と語る彼女の声をお聞きください。

コーチングで笑顔になる人を増やしたい

私はカフェを経営しており、お客様の悩みや相談を聞く機会が多くありました。「体と心の両面から健康になってほしい」という思いがあり、カフェでは料理だけでなく、もともと好きだったスピチュアルという目に見えない世界の知識を生かしたアドバイスも提供しています。

自分のお店を持った頃は、自分が感じていることをうまく言語化できず、お客様にきちんと説明できないのが課題でした。それを解決するきっかけとなったのが、石山との出会いです。彼の話を聞く機会があり、潜在意識と心理学の理論的な説明に魅力を感じました。

それを機に潜在意識アカデミーの受講を決め、お客様の相談事も心理学理論とスピチュアルの両面から解像度高く言語化できるようになりました。

当時の私に深く根づいていたのが「人に迷惑をかけてはいけない」という思い込みです。カフェを始める時にも「どう思われるのだろう」と周りの目が気になりました。人の迷惑にならないようにと考えると、やりたいと思っても積極的に動けなくなってしまうのです。

アカデミーで学ぶ中でそうした気持ちに気づき、少しずつその思い込みを手放せるようになりました。やがてコーチングで笑顔になる人を増やしたいという思いが生まれ、カフェと並行して潜在意識コーチとしての活動を始めました。

自分を客観視できるようになったら、周りの目が気にならなくなりました

私は高校生の時に、大好きだった父を病気で亡くしました。父の仕事は、お客様の健康を支える栄養士。懸命に働く父の姿を見て「私も父のようになりたい」「父と同じ道を歩みたい」と思うようになり、調理の専門学校に進みます。自分のお店を持つことを目標にして、ホテルやカフェなど多様なお店で経験を積みました。

自分のカフェをオープンしたのは、2018年です。しばらくして新型コロナウイルスが流行し始め、何か私にできることはないかと考えるようになりました。当時はアカデミーを受講中だったこともあり、もう1つの収入の柱として潜在意識コーチになろうと心に決めました。

ここで顔を出したのが「人に迷惑をかけてはいけない」という心です。幼少期から親に「人に迷惑をかけてはいけない」と言われ続けたために「潜在意識コーチとして起業したら親に迷惑をかけるのではないか」と思ってしまいました。

アカデミーでフォローコーチを受けた際に、自分の中にそうした思い込みがあることを知ったのです。

アカデミーが終わる頃には、ようやく自分の心と向き合えるようになりました。すると、私は今までフィルターを通して人のことを見ていたのだと気づきます。

それは「私は人に迷惑をかけないようにしているのに、この人はなぜ迷惑をかけるような行動をとるのだろう」と相手を見てしまう癖です。

それに気づいてからは「なぜ私は怒っているのだろう」「なぜ私はイライラしているのだろう」と自らに問いかける余裕が生まれ、自分を客観視できるようになりました。

それは私だけでなく、目の前にいる人に対しても同じです。「なぜこの人はこういう言動をとるのだろう」「今こうしているのは、どんな感情からなのだろう」と考えられるようになりました。

自分を客観視できるようになると、私の内面にも変化が生じます。

「人に迷惑をかけてはいけない」という価値観のメリットとデメリットが分かるようになり、「人に迷惑をかけるのは悪いことではない」という価値観に変わったのです。

潜在意識の変化により自分の気持ちを抑え込む必要がなくなり、どんどんチャレンジできるようになった。そうした心のブロックを乗り越えた経験は、私だからこそ伝えられることだと思っています。

「心が軽くなった」という状態に導くため、全力で寄り添います

私がコーチングさせていただくのは、20代後半から40代、特に30代の女性がほとんどです。

なかでも、これから起業したいけれど、周りの目が気になりまだ会社を辞められていない人が多い傾向にあります。そのほかにも自信がない人や、職場の人間関係、恋愛関係に悩んでいる人のコーチングもおこなっています。

セッションをする時に心がけているのは、相手に寄り添うことです。コーチングの基本ではありますが、一生懸命に話してくれるお客様を否定せず、笑顔でいることを大切にしています。

チャレンジしたいのにできない人や、人間関係に悩んでいる人の頭の中は、いろいろな考えでゴチャゴチャになっている場合がほとんど。それを対話によって言語化できると、頭の中が整理されます。

お客様からいただく感想で一番多いのは「心が軽くなった」「自分にもできるような気がする」という言葉。そうした状態に導くため、全力でお客様に寄り添っています。

またお客様の中には、自分に自信がない、相手に嫌われるのが怖いと悩む人が少なくありません。そうしたお客様には、潜在意識の核となる部分やパターンを見つけた時に、背中を押せるようなおまじないの言葉を1つ伝えています。

そのおまじないを唱えるうちに潜在意識のパターンに気づくお客様が多く、「ありのままの自分でいいんだ」と自己肯定感が底上げされたという感想もいただきます。

私は「こういう言葉はどうですか?」とすすめることはありますが、最終的に「しっくりくるな」と感じる言葉をお客様自身に決めてもらいます。アドバイスをするというよりも、自分で気づいてもらうための手助けをするのが私の役割です。

お客様のタイプにより、アプローチの方法を変えています

お客様と向き合うたびに、みなさんの感じ方や価値観は一人ひとり違うのだと気づかされます。お客様も、完璧を求めすぎて前に進めない人、他人の目が気になる人などさまざまです。

ですから完璧主義の人には「なぜ100%でないと前に進めないと思うのでしょう?」という切り口から話を進めたり、他人の目が気になる人には「チャレンジしたことで周りに何と言われると思いますか?」と質問したりして、お客様のタイプによってアプローチの仕方を変えています。

また、最初は緊張から固くなってしまう人が多いので、お客様に悩みを話してもらうためにリラックスできる環境づくりを大切にしています。

お互いの共通点が見つかると会話が広がりやすいため、まずは世間話から始めることがほとんどです。カフェでお話を聞く時にも、モーツアルトのようなリラックスできる曲を流して話しやすい雰囲気にしています。

「ありのままの自分でいいんだ」と思える人を増やすのが私の目標です

私がコーチングするのは、自分らしくありのままでチャレンジできる人を増やしたいと願っているからです。また、自分はこれでいいんだという自己承認を得て、幸せな人生を送るためのサポートをしたいと考えています。

最初の一歩を踏み出せずにいる人は、根本的には自分に自信がない、自分を信じ切れていないというケースが多いもの。そのため私は、その人の自己肯定感を上げることを大切にしています。

特に女性は自分に自信を持つと、キラキラ輝き始めます。たとえば今まで肌を隠すような服を着ていた人が、自分に自信を持つと「もう少し足を出してみよう」とオシャレ自体を楽しめるようになるのです。

そうして自分で自分のご機嫌をとれると、小さな幸せにも気づけるようになります。「自分は本当はこういうことがしたかったんだ」「今まで不幸だと思っていたけれど、周りには大切に思ってくれる人がたくさんいる」と理解できる。つまり、自分を愛することで相手からの愛にも気づけるということです。

「ありのままの自分でいいんだ」と思える人を増やすのが、自分の目標であり希望です。お客様が始めの一歩を踏み出せるよう、一人ひとりにしっかりと寄り添います。

関連記事

書籍紹介

世界が一瞬で変わる潜在意識の使い方
Amazon 1,540円

潜在意識の構造を21のフレームワークで解説したビジネス書。2015年10月にAmazonランキング2位を獲得し、2018年4月にも明林堂書店の週間ランキングで3位にランクインするなど、根強い人気を誇る。

ツール紹介

対話するトランプ2
Amazon 2,980円

コミュニケーション能力を測定できるカードゲーム。採用試験で応募者のコミュニケーション能力を数値化して把握することができ、営業社員の能力開発にも最適。研修やグループワークで人気の一品。