2022.06.6
目次
人間が変化するとき、どのようなジャンルであっても共通する4つのステップが存在します。それが
Know:概念を理解する
Do:実践する
Feel:体感する
Iam:自分自身が変わる
の4つです。
あなたは自動車の運転免許証はお持ちでしょうか?持ってらっしゃる方は、教習所で交通ルールや自動車の仕組みを理解し(Know)、実際に車に乗ってみて(Do)、駐車が難しいなどを感じ(Feel)、練習を重ねるにつれて、Iamドライバーになっていかれたと思います。
料理のシェフになるのでも、ピアニストになるのでも、アスリート選手やWEBデザイナーになるのでも、すべて同じステップを通過します。
自分の在り方(Be-ing)やアイデンティティー(I am ~)を変える際、どのようなジャンルであっても、理解して実践することで感覚を得て、自分自身が変化していきます。
この4つのステップ(理解→実践→感覚→習得)は、人間のすべての変化で共通しています。
楽器を弾けるようになったり、英語を話せるようになったり、スキーが滑れるようになったりするときも同様で、基本的な概念や仕組みを理解して、実践行動を重ねることでそれを習得できます。
しかし、たくさん努力をしているのに一向に成果が出ない人もいます。
ここに自転車が1台あります。そして、「生まれて初めて自転車という装置を見た」男の子がいます。
彼は「自転車に乗って漕ぐと前に進んで、自分の好きな場所へ移動できる」と聞いてワクワクしていたのですが、言われた通りに自転車にまたがって一生懸命漕いでいるのに、1mmも前に進みません。
幾ら頑張ってペダルを漕いでもまったく動かないので、「言われた通りにしたのに、嘘だったんだ」「こんな使えないものは要らない」と感じて、その自転車を捨ててしまいました。
さて、彼は一体何をしていたのでしょうか?
実はこの男の子、自転車を一生懸命「後ろ向き」に漕いでいたのです。
みなさんからすれば「な~んだ、そんなことか」と思われるかも知れません。しかし、生まれて初めて自転車という装置を目にした男の子は、自転車の構造も仕組みも正しく理解できておらず、ただ言われた通りに「乗って、漕いで」いました。
そして「言われた通りに努力したのに、動かなかった」と感じています。
この「自転車を後ろ向きに漕ぐ努力」を幾ら重ねても、望む成果は得られません。その理由は、正しい理解(Know)が欠けているからです。
これは自転車に限った話ではありません。すべてのビジネスシーンや日常生活にも同じことが言えます。つまり、4ステップの一番最初の段階があいまいな状態(わかったつもり、錯覚・誤解)では、いくら努力を重ねても、期待する成果にはつながらないのです。
人間関係を円滑にする上では、我々の言葉・行動や思考を生み出している潜在意識の正体を正しく理解することが欠かせないのです。
私たちは、学校教育の中で「コミュニケーションの取り方」や「人間関係」というものを体系的に学んではきませんでした。その為、誰もが「自分ルール」で車を運転しています。その結果、交通事故が多発するかのように、人間関係のトラブルをたくさん発生させています。
アインシュタインも「常識とは20歳までに集めた偏見のコレクションである」と言い残しているように、それぞれの「自分ルール」でコミュニケーションを取っている状態では、決して分かり合うことはできません。
自分自身の人間関係をより良いものに変える為にも、潜在意識の仕組みやコミュニケーションの基本構造について理解を深めていただければ幸いです。
2024.10.3
2024.09.14
2024.07.16
2024.07.8
2024.05.25
潜在意識の構造を21のフレームワークで解説したビジネス書。2015年10月にAmazonランキング2位を獲得し、2018年4月にも明林堂書店の週間ランキングで3位にランクインするなど、根強い人気を誇る。
コミュニケーション能力を測定できるカードゲーム。採用試験で応募者のコミュニケーション能力を数値化して把握することができ、営業社員の能力開発にも最適。研修やグループワークで人気の一品。
ご相談・ご質問、お気軽に
お問い合わせください