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「思い込み」はトラブルの種

2022.06.7

「悲劇のヒロイン」を形成した幼少期の体験

自分と自分自身を取り巻く世界に対して、どのようなとらえ方をするのか。人の性格や価値観は、ほとんどの人が10歳くらいまでの環境や経験によってつくられています。

私の場合は、実家が自営業だったので両親共働きで忙しい環境のなか、2歳ぐらいまでは週6日、祖父母の家に預けられていました。実の両親には、ほとんど育てられなかったので物心がつく頃には「捨てられた」という思いが潜在意識の奥にありました。

そのため私は寂しさから「自分は愛されてはいない存在なので、自分が愛される存在になるには何をすればいいか?」といった意識が、他者との関わり方で重要な意味合いになっていきました。

愛されるために自分がやってきたことでうまくいったことに対しては〇、失敗したことに対しては×という考え方です。

そういった経験を積み重ね、自分の判断基準をつくっていくのですが、そうなっていくと、いつしか「自分が愛され認められるためにはどうすればいいのか」という観点でしか人間関係がつくれなくなってしまいます。

過去の経験、体験から「期待しても裏切られて傷つくので、最初から距離を置くようにしよう」が〇になり、自らその結果を招いておきながら「ほら、やっぱり裏切られた。本気にならなくてよかった」と解析するのです。

このように自らが思い込んだ通りに行動して結果がでると、その思い込みはさらに強固なものになり、揺るぎないものになってしまうのです。

こういった現象を心理学では「イラショナル・ビリーフ(非道理的な思い込み)」と呼びます。

思い込みの影響範囲

客観的に見ればおかしなものの見方、考え方であっても、それを自分のなかでは無意識に何年も何十年も持ち続けてしまいます。

たとえば、女性に多いのが、「悲劇のヒロイン」という潜在意識を持ってしまっているケースです。付き合う男性が自分を支配しようとして、自分はいつも我慢を強いられている、と思い込んでしまう状態です。

そういうものの見方、考え方が長くなると、職場の男性上司も夫も自分を支配している加害者としてとらえてしまい、自分はいつも被害者と思い込むようになります。

実際、「夫は妻を不幸にする生き物である」と決めつけていた奥様は、無意識に「夫=敵」として捉え、「緊張感やイライラした雰囲気」を家庭に振りまいていました。すると夫婦の会話もぎくしゃくし、娘もそれを気遣ってあまりのびのびと振る舞えません。

大好きで結婚した相手を敵として扱うなんて、まさに非道理的な思い込みです。

この奥様は弊社サービスを通じて自分の潜在意識に気づき、それを書き換えることで夫に対するイメージが変わり、いまではイライラ・オーラを出すこともなく、和やかな家庭を築かれています。

夫婦の会話は増え、大きな喧嘩をしてもより絆を深められるように変わりました。娘さんも家庭の空気が和んだことで、のびのびと振る舞えるようになり、最近は学校の成績もあがってきたと聞きます。

女性は家庭の主役なので、妻の状態が夫の仕事のパフォーマンスや娘の学業にも影響を与えているのです。

潜在意識がパートナーシップにも影響している

潜在意識がパートナーシップに影響を与えている他の方の事例も見ていきましょう。

社会人5年目のAさんとBさんがいます。Aさんは、お付き合いする女性との関係が長続きせずに悩んでいます。Aさんは、Bさんに相談を持ち掛けます。以下、その相談の会話からはじまります。

A「Bさん、今日は時間貰ってありがとうな。前から話はしてたと思うんだけど…。」

B「うん、いつも長続きしないんだろ。」

A「そうそう。」

B「別れるきっかけっていつも何なの?」

A「だいたい、俺が疲れちゃうんだよね。本当はお互い心地よい距離感で、対等な関係性でいたいんだけどさ、すっごい甘えられちゃうんだよね…。」

B「Aは尽くすタイプだもんなあ。」

A「そうなんだよね。サプライズとかやっちゃうんだけど、その後凄い疲れちゃう笑」

B「甘えられて重い感じなの?」

A「そうそう!本当は心地よい距離感でいたいんだけどなあ。」

B「でも、サプライズとかして尽くしちゃったりするんだ。そりゃ頼られちゃうだろ。矛盾してない?」

A「…。」

B「(あれ?地雷踏んだ?)」

さて、Bさんが地雷を踏んでしまったことはさておき、この女性関係におけるAさんの潜在意識はどのような働きがあるのでしょうか?

実はAさん、ご家庭の仲がすごく悪かったそうです。ご両親は毎日のようにケンカし、Aさんが怒鳴られてしまうこともしばしば。物心がつくころには、「私は愛されていないんだ」「私のせいで、二人は仲が悪いんだ」という思いが潜在意識にありました。

やがて、Aさんは家庭内を安定化させるためにお互いの機嫌を取る役割をすることになります。子どもの立場としては、両親には仲良くしてほしいですから。

形成された認知パターン

本当は自分自身が両親に甘えたかったはずですが、その前に二人のご機嫌を伺う。そうするうちに、「自分から尽くし、相手の機嫌を損ねないこと、喜ばすこと」が〇という判断になります。そうやって成長していった彼には、以下のような潜在意識が働くようになりました。

  • 自分が愛されるようになるためには、まず自分から相手の役に立たないといけない。機嫌をとらないといけない。
  • 自分も愛されたいので友人、恋人、家族に過度に尽くすようになる。
  • 周囲から頼られるようになる。
  • しかし、本当の目的は愛される、自分が甘えることなので、それが実現できないとわかると疲弊して自分から関係性をシャットダウンしてしまう。
  • 結果、人間関係が長続きしなくなる。

以上がAさんの潜在意識です。彼の問題は、自分が一番に愛されるために相手に尽くしてしまい、頼られてしまって自分が甘えられない、愛されているのかがわからなくなるという点です。

そして疲弊してしまって周囲との人間関係を閉ざしてしまいます。Aさんはこの潜在意識の動きに無自覚です。このままでは、新たに人間関係を築いても

  • 過度に尽くしてしまう。
  • そんな彼の周囲には、引っ張ってほしい、頼りたいという人が集まってしまう。
  • 自分が甘えられないと判断すると疲れてシャットダウンしてしまう。
  • 脳が「人間関係」=「疲れる」と判断してしまう。

この繰り返しによって、どんどん人間関係が嫌なものになっていくのです。

Aさんが人間関係をよくしたい、彼女を作りたいと願えば願うほど、「人間関係は疲れるものだ」という判断が蓄積するという状態です。

どうすれば変えられるのか?

ではAさんはどうすればよいのでしょうか?先述した通り、Aさんは自分の潜在意識には無自覚なので、まずは「潜在意識を意識化する」ところから始める必要があります。

そして無意識の活動や潜在意識をうまくコントロールしコミュニケーションする力を習得することによって

1.人間関係を面倒くさいものや自分に害を与えるものと捉えるのではなく、仕事や人生を充実させてくれる素晴らしいものと捉え直す。

2.過度な貢献ではなく、深い信頼のもと、本当に求めていることをお互いに提供し合える関係性を構築できる。

以上のような未来を獲得できるようになります。

自分自身の思い込みに囚われるのではなく、そこから解放されると、初めてちゃんと人と出会うことができます。余計な妄想・憶測・審判なしに出逢うことによって、お互いが豊かになれる人間関係を築けるのです。

自身の内面に目を向ける

私たちは無意識のうちに、自分とはこういうものだ、他人とはこういうものだ、この社会とはこういう場所なんだという思い込みを蓄積しています。

こういった世界観を、20歳までに過ごした環境や経験から形成し、その「イラショナル・ビリーフ(非道理的な思い込み)」を持ち続けて、人と接しています。

あなたは、これから先もずっとその思い込みを抱えながら人間関係を築いていきますか?

それとも、囚われから自由となり、将来にわたって出会うすべての人々と発展的な人間関係を築いていきたいですか?

いまからでも、人生を変えることは可能です。

そのカギは、自分自身の内面に目を向け、潜在意識を意識化させること。

無意識にあるものを意識化させるプロ「潜在意識コーチ」が実施する個人向けセッションもありますので、興味のある方はぜひこちらのページもご覧ください。

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