2013.03.29

最近、仕事柄もあって経営者や人事担当役員・管理本部長の方とお話する機会が多くあります。それぞれの組織にそれぞれの課題があり、業界によって抱える問題も様々です。しかし、話を伺っていると共通する問題の根本原因に気付かされます。
それは、他者に認めて欲しい、という承認欲求です。
目次
人間は0~6歳で基本的な人格が形成されると言われています。
赤ちゃんの頃は誰しも
「暑い」と感じても「おぎゃ~」と泣くことしかできず、来るのはお母さんのおっぱい。
「眠い」と感じても「おぎゃ~」と泣くことしかできず、来るのはお母さんのおっぱい。
「ヤダ」と感じても「おぎゃ~」と泣くことしかできず、来るのはお母さんのおっぱい。
・・ということが続き、自然に諦めの気持ちや挫折感を蓄積していきます。
また、周りの大人は自由に動き回って、いろんなことが出来るのに、赤ちゃんの頃はまだよちよち歩くので精いっぱいの状態なので、無自覚なまま周囲の人間と相対比較して、自然と自己否定感を蓄積していきます。
すると、諦め、自己否定、挫折感をベースとした承認欲求により、もっと自分のことを理解して欲しい、もっと自分の思う方法で愛されたい、自分自身の存在を認めて欲しいという感情を無意識に抱くようになります。
さらに、6~20歳の間に、いろんな行動をする中で、否定されたり、認められたりして、自分流の○×判断基準(これをやったら褒められる、否定される、怒られる等)を蓄積し、その人の個性・性格(=コミュニケーションのパターン)が決定されます。
自分の○×判断基準(モノサシ)と相手の○×判断基準は違いますが、コミュニケーションの仕方に交通ルールのような共通認識はありません。今の社会では、誰もが当然のように自己流で会話し、自分のスタイルで仕事をしています。
結果、意思の疎通や交流ができず、摩擦・衝突・葛藤が生まれ、ストレスや我慢が蓄積した末に「もう会社辞めてやる!」と、その環境を離れる行動に移るパターンが多いように思います。
人間関係の問題解決のパターンは大きく3つあります。
・問題となっている人や場所と決別する
・問題となっている人やコミュニティに合わせて、自分を変える
・自分の思うように相手を変える
今日のYahoo!トピックスに、のど自慢で落ちたという理由で、会場を爆破予告する人の話題がニュースになっていましたが、これも自分の存在価値を認めて欲しくてやっている行動だと感じます。
ここに挙げた例はちょっと極端な例かも知れませんが、あなたの職場の同僚が、なぜそんなことを言ったりやったりするのか?その言動はどこから来ているのか?そこに目を向け、認めて欲しい!愛して欲しい!評価して欲しい!といった根源的な欲求が見えてくれば、人間って意外なほどシンプルな存在なんだと認識できると思います。
その認識をベースに、あなたが相手を「認める・褒める」側に立って、承認し賞賛してあげると、相手のあなたに対する態度が変わってきますので、ぜひ実践してみてください。
2025.08.31
2025.08.30
2025.08.11
2025.07.20
2025.06.12
世界が一瞬で変わる潜在意識の使い方潜在意識の構造を21のフレームワークで解説したビジネス書。2015年10月にAmazonランキング2位を獲得し、2018年4月にも明林堂書店の週間ランキングで3位にランクインするなど、根強い人気を誇る。
対話するトランプ2コミュニケーション能力を測定できるカードゲーム。採用試験で応募者のコミュニケーション能力を数値化して把握することができ、営業社員の能力開発にも最適。研修やグループワークで人気の一品。
ご相談・ご質問、お気軽に
お問い合わせください