2023.10.20
今回は、裁判所に勤務されている安斎まゆみさんにお話を伺いました。
目次
私は、裁判所の職員として約34年間、勤務して来ました。
仕事を辞めて独立しようと考えた時に、それが本当に自分のやりたい事なのか? 自分の本心を確認したかった、というのが最初の動機です。
また、フリーになるために必要なスキル面や資金面で自信が持てなかったので、潜在意識を学ぶことで、自分が本当に求めていることや進むべき方向が明確になり、自己肯定感も上がるのではないかと考えました。
それと、もう1つの大きな理由は、職場の人間関係で心を乱されることが多かったため、周りからの影響を受けやすくストレスを感じる自分を変えたかったからです。
私は昔から、他人の行動に振り回されて感情を乱されることが多く、自分でも課題だと思っていました。
人それぞれ考え方や価値観は異なり、正解がないのも頭では分かっているのですが、相手の価値観を認めることができなくてイライラし、相手の言動によって感情が振り回されていました。1日が終わると、その日にあった嫌な出来事を頭の中で繰り返し思い出して、こうすれば良かった、ああすれば良かった、と思い悩んだりすることも多くありました。
だからこそ自分自身が平常心を保って、事実をフラットに捉えられるようになる必要性を感じていました。物事の受け止め方が変われば、もっと楽になるのかもしれない、そのために自分を深く理解し客観視できるようになりたい、と思い受講を決めました。
潜在意識アカデミーで学んでから、感情を乱されることが少なくなり、ストレスが減って楽に生きられるようになりました。
以前、別のセミナーで学んでいたこともあり、自分と相手を切り離して考えることが大事だということを頭では分かっていたのですが、実践ができていませんでした。アカデミーで学び、日常生活で俯瞰することを意識するようになってから、変化が表れ始めました。
これまでは仕事で何か嫌なことがあると、つい反射的に感情が先に出てしまっていましたが、事実を冷静に捉えられるようになり、イラッとすることが殆どなくなりました。週2~3回はイライラしていたのが、今ではほぼゼロになっています。苦手な人や嫌いな人に対して100%態度に出ていましたが、その感情を乗せずに話せるようにもなりました。
全く価値観の合わない人がいても、それはそれとして切り分けてフラットに向き合い、相手の言動によって感情的になることなく、目の前の仕事に専念できています。そのおかげで、職場で私に反発していた人とも話ができるようになり、今では仕事を円滑に進めるにはどうしたら良いか?と、同じ目線を持って意見を交換できるまでになりました。
また、アカデミーで学ぶようになってから、なぜ周りの影響を受けやすかったのか?その原因が幼少期にあることに気づくことができました。
小さい頃は、母がとても厳しく、これをやってはダメ、あれもダメと、ものすごく制限されて、ずっと我慢をして来ました。自己主張することを諦めてしまい、言いたいことが言えないのがすごく苦しかったです。
もっと自由になりたい!その感情にずっとフタをして我慢していることにも全く気づいていなかったのですが、潜在意識コーチングを受けた際にコーチが言ってくれた言葉で、「ああ、私は苦しかったんだ..」と初めて自分の奥底に沈んでいた気持ちに気づくことができたのです。
おかげで、やっと自分の感じていることを認め、受け止めてあげることができるようになりました。
これまでは、その過程が抜けていたので、イラッとした瞬間に反射的に態度に出てしまったり、逆にグッと我慢してしまったりと、無自覚にやっていましたが、自分の感情をカタチ化して、そのまま受け止めることが身に着いて来ると、自分と相手とを切り離して客観的に考え、振る舞いを変えることも出来るようになってきました。
今までは、怒らないようにと気を付けていましたが、我慢するのではなく、「自分は今、イラッとしているんだ」と表れた感情を求め、そのまま受け止めることで、気持ちを消化できるようになっています。
そのおかげで、怒りの感情が表に出なくなり、楽になりました。自己肯定感も上がり、結果的に自分のためになったと気づけたことが、とても大きかったです。
私のこれまでの人生には、母親が大きな影響を与えていたと思います。
自由でないことに苦しさを感じながら、結局は自己主張もせずに、母の言うことに従っていました。すべて母に聞いて決めていたし、私の方が依存していたかもしれません。
そんな自分が、成長するためのステップとしてチャレンジしたことが1つあります。それは、母から譲り受けた着物を全部捨てること。
捨てようと思った時、母にそれを言えない自分がいました。自分の意見を言えない子供の頃の私が出て来て、伝えることにすごく抵抗があり、しばらく思い迷っていましたが、ある時さりげなく聞いてみたところ、なんと予想外の答えが返って来たのです。
「私はもう着ないし、あなたにあげた物だからあなたの好きにしなさい」と、特に悲しむ様子もない普通の返答でした。
この時、母にこだわっていたのは、実は自分の方だったんだ、と気がつきました。母に自由を奪われていると思っていたけれど、実は母の方はもうとっくの昔に手綱を離していて、自分だけが一人で勝手にとらわれていたんだ、と改めて気づかされた瞬間でした。
そしてもう1つ、すごく大きなことがありました。
実は着物を捨てたことに続き、不要なものを一掃しようと決意していたのですが、それが一向に進まないのです。今日やらなきゃ、片づけなきゃと思って帰宅しても、いろいろな言い訳を作ってなかなか行動できませんでした。頭では分かっていても、行動に繋がらないのが、自分でも本当に大きな謎でした。
「なぜ、捨てられないのか?」
何度も何度も繰り返し考えて、深く掘って行った時、「捨てられない自分」が何処から来たのか、その原点に辿り着くことができたのです。
子どもの頃、いつも母から、机の上を片づけなさいと言われていました。
でも私は言う事をきかず、山になるくらい物を積み上げて、片づけることをしませんでした。アレコレと沢山の制限をかけられて、何も主張できなかった私にとっては、これが唯一の反抗でした。意地を張って、片づけないことで母に反抗していたのでした。
その頃の自分を思い出してから、少しずつ片付けが進み始めました。子どもの自分に戻って、当時のキモチと共に、1つずつ片付けて行きました。
この出来事は、私の内面にすごく大きな変化をもたらしたと思います。母に聞かずに自分で考え、自分で決断するようになり、母に依存していた状態から精神的に自立することができました。
講座と併せて、コーチングを受けたことも、学びを深める上でとても効果的でした。忘れていた幼少期の記憶や抑え込んだ感情を、コーチが引き出してくれて、1人ではたどり着けなかった所まで連れて行ってくれました。
また、コーチングで講座の振り返りをしたことで、受講した内容が腑に落ち、身に着いて行ったと思います。講座を受けるだけではどうしても理解できなかった部分を、コーチングの時間に質問して理解することができ、補完していただいたことも大きかったです。
私の場合、頭で論理的に納得できないと身に着かない、という傾向があるので、ロジカルに取り組みました。そのおかげで、潜在意識について知識としての理解が進み、実践できるようになったと思います。
これまでにも様々なセミナーで学んで来ましたが、研修などでは、概念を教えてくれても手法までは教えてくれません。例えば、相手を理解するために面談が1つの方法と教えられますが、具体的な面談の仕方までは、教えてくれませんでした。
でも、潜在意識アカデミーでは、論理的な知識体形と併せて、手法まで教えてくれたことや、コーチングで補完しながら進められことで理解が深まり、どんどん行動と習慣に落とし込んで行くことができました。
潜在意識アカデミーに入った当初は、真面目に頑張ってもなかなか評価されず損をしている感覚があり、退職してフリーで働こうと思う時もありましたが、現在では、今の職場でまだやれることがある、と思えるようになりました。
もし潜在意識アカデミーに入っていなかったら、心が折れていたかもしれませんし、頑張ってもどうせ大した評価も得られないし、評判が悪くなったとしても給料が下がるわけではない、あと数年やり過ごせば次の部署に異動できるからと、適当に手を抜いていたかもしれません。
今は目の前にあることを1つ1つこなして行けば変わって行けるかな、という感覚があります。管理職として人材育成を任されている経験が、今後のキャリアのためにも役立つに違いない、今やっていることはムダではない、という気持ちになれたので、退職する時期は先に延びましたが、腐らず前向きに取り組むことができています。
潜在意識アカデミーを受講する前と、受講した後の差は、とても大きいです。私の場合、一気に変化したわけではなく、これまでの学びを通して、地に足を着けて一歩一歩、着実に成長して来た実感があります。
何か気になることが起きると、それに対して深く掘り下げて行き、1つ1つ実践して来たので、沢山の気づきに繋がりました。これからも、何か引っかかった時には自分の気持ちを深く掘り下げ、1つ1つ気づいて行けばいいと思いますし、やり続けて数年経ってみたら、きっと別人になっていると思います。
何事においても、自分はまだ未熟で、もっと学ぶ必要があると気づけるかどうか・・それは本人次第ですが、これから私ができることは、職場でもそれ以外でも、そんな気づきを与えられる存在になることだと思っています。
自分の人生に納得感を得られていない、と気づけた人に、ぜひお勧めしたいです。
・やりがいや納得感を感じられない人
・日常生活に違和感がある人
・大きな問題を抱えていなくても、何か引っかかりがある人
・80%くらいの人生を送っていて、100%ではない人
具体的に何か問題が起こっているわけではないけれど、ただ何となく生活していることに違和感を覚えている、そんな自分に薄々気づいていて、何とかしたいと思っている人は、自ら学ぶことで変えて行くことができます。
今のままでもいいけれど、もうちょっと良くしたい、と少しでも感じるのであれば、潜在意識アカデミーで学ぶことが大きな成果に繋がると思います。自分に納得感を持ち、地に足を着けて生きて行けるようになります。
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