経営者の資質とは?経営者に向く人向かない人について

2021.07.16

こんにちは。石山喜章です。今回は経営者の資質についてお話したいと思います。

経営者の資質とは

先日あるベンチャー経営者の方から、「石山さん、経営者に向いている人の資質とか素養って何かありますか?」という質問が来ました。

この質問に対して、私が考えているのはシンプルに1点だけです。

「1人で自分にできることをやろうとする」のか、あるいは「チームを作って全員で自分にはできない問題解決をしようとする」のか。

なんでも自分1人でやろうとする人は、仲間や部下に仕事を振れず、抱え込み、パンクしてスケジュール通りに業務が進まないケースが目立ちます。逆にチームを創って問題解決にあたる経営者は、「自分がなにをやらないか」を決めて、すでに手放しているので、執着なく人に協力を仰ぎ、巻き込み、多数の考え方も融合しながら質の高い成果につなげています。

前者は個人事業主やフリーランスの方に多くみられ、後者はスタートアップ起業家に多くみられます。それぞれ考えの出発点が「ひとりでやる」か「みんなでやるか」最初から決めて勝負を始めているんです。

経営者に向いている人とそうでない人

上記の裏にあることをもう少し掘り下げると、「自分の経験や判断、こういったものを基準にして、できることをやろう」という方が「1人でやろうとする方」です。

自分1人で決断して行動しようという特性やキャラクターを持っている方とも言えるでしょう。

一方で、「自分にはできないけれども、その問題を解決したい」という方もいます。

その為に仲間を集めてチームで問題解決にあたっていくわけです。

こういった方の特徴として、自分の観点や経験が絶対ではない点が挙げられます。

自分にできないことをやろうとしているので、集めたチームや仲間の話を聞いたり、いろんな観点を融合させたりして意思決定をしていく。そういう傾向にあります。

その経営者の内面に潜むのは、

・自分1人のものの見方にこだわっているのか

・全体の意見を取りまとめて意思決定ができるのか

というマインドの違いがあります。

これが経営者の素養としては大きく違うところなのかなと私は思っています。

経営者の資質:愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ

皆さんは、「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」ということわざを聞いたことがないでしょうか。

この「愚者は経験に学び」というのは、一個人の人生の経験のみを、自分が正しいと思っていることを基準に物事を判断する。その在り方が愚者という風に呼ばれています。

一方の「賢者は歴史に学ぶ」というのは言葉通りですが、歴史なので自分が経験してないことがたくさんあるわけです。

本を通して他人の経験を取り入れたり、あるいは伝記など様々な人の話を踏まえ、その人たちの知見を自分の中に取り入れたり。

賢者と言われる方は、自分の中にない要素、自分が知らないことをしっかり取り入れた上で、統合的に様々な観点を踏まえて結論を出します。そういった能力があるから“賢者”と呼ばれるわけですね。

Tips:愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ

愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶは、オットー・フォン・ビスマルクが残した言葉です。

直訳すると、「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む」という意味だそうです。

スキル、能力があっても失敗する理由

経営者に不可欠な要素を上げれば、星の数ほど出てきます。例えば、

・意思を立てて行動を持続できる

・ある程度の社会人経験を積んでいる

・財務や経理の知識がある

・コミュニケーション能力がある

・先見の明がある

・ある程度のリスクを取れる

・諦めずに行動を続けられる

・人を巻き込み束ねられる

など、挙げていけばキリがありません。しかし、優秀な頭脳とマーケティング戦略を持っていても、コミュニケーションが下手だから売れない経営者もいます。価値のある商品を創り、注文が殺到しても、チームや組織を創れないから売り上げを伸ばせずないで苦労されている方もいます。

どんなに素晴らしい能力やスキルを有していても、それを発揮させるマインドの部分に不足があると、プロのスポーツカーを素人が運転してレースに挑むのと一緒で、せっかくの魅力は発揮されません。

「個人戦」と「チーム戦」も1つの例ですが、経営者として能力を発揮する為に、自分の潜在意識の何がブレーキをかけているのか?を知ることが、資質以上に大事なのです。

結論:経営者の資質とはなにか?

今回は、成功する経営者に必要な資質は何かについてお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか?

今回の内容をまとめると、以下のように言えます。

・成功する経営者は「個人戦」ではなく「チーム戦」ができる

・自分の経験と考え方だけを基準にするのではなく、他人の経験や意見を取り入れることができる

・持てる能力を発揮する為に、何がネックになっているかを知っている

自分では思わぬ潜在意識のなかに業績拡大を阻む『思考のクセ』があるので、「自分は経営者として何が足りないんだろうか?」と思う方は、ぜひ無意識深くまで内観してみてください。

石山 喜章 ワンネス株式会社 代表取締役

1977年、鳥取県生まれ。埼玉大学&デジハリ卒業後、株式会社IMJ(営業・プロデューサー職)を経て2003年、エッジ株式会社でメディア事業「ライブドア」をゼロから立ち上げ、同社の成長を牽引。ライブドア事件後は求道者として覚者の下で修業を積みながら2社の設立に携わった後、2012年にワンネス(旧社名CCO)を創業。出版した「潜在意識の使い方」は1万部を突破し、トヨタ、三菱電機、ITベンチャーなど先進的企業72社が幹部育成を依頼。ひとり1人の『魂の成長』を支援している。

よく読まれている記事

関連記事

プロフェッショナルコーチ

書籍紹介

世界が一瞬で変わる潜在意識の使い方
Amazon 1,540円

潜在意識の構造を21のフレームワークで解説したビジネス書。2015年10月にAmazonランキング2位を獲得し、2018年4月にも明林堂書店の週間ランキングで3位にランクインするなど、根強い人気を誇る。

ツール紹介

対話するトランプ2
Amazon 2,200円

コミュニケーション能力を測定できるカードゲーム。採用試験で応募者のコミュニケーション能力を数値化して把握することができ、営業社員の能力開発にも最適。研修やグループワークで人気の一品。