潜在意識は理解できれば、誰でも使いこなせる

2021.04.10

無意識には3つの深さがある

人間の活動には、「意識的」なものと「無意識」に行っているものの2つがあります。

たとえば、ペンで字を書くことや箸をつかって料理を食べることは意識的にやっている活動です。
しかしながら、心臓の動きや血液の流れ、消化~吸収のプロセスなどは無意識に行われている活動です。

私たちが無意識で行っているものに自分でアプローチするのは難しいようにも感じるかも知れませんが、実はアプローチ可能な「無意識」もあるのです。

まず、無意識には次の3つの深さが存在します。

1、 経験が蓄積されたことによって潜在意識に移行したもの
2、 生まれてから死ぬまで無意識に続く生命維持に必要な活動
3、 すべての生命を成り立たせている集合的無意識(ワンネス)

このコラムで主に取り上げるのは、私たちが比較的アプローチしやすい、1つ目の「経験が蓄積されたことで潜在意識に移行したもの」即ち潜在意識です。(3層目はリトリートの体感ワークでも扱っていますが、別の記事で解説して参ります)

我々の無意識のうち、1層目にあたる潜在意識は変えることができます。

無意識を意識化させ、意識して変化し、変化した後やがて無意識になっていくという流れで、潜在意識は段階的に変えることができます。このアプローチ方法は、プロのアスリートが身体の運動のクセを変える際に行っている方法にも共通するものがあります。

変化させる上で大事なのは、まず「仕組みを理解すること」、そして「トレーニングによって意識せずともできるようになること」です。

仕組みを理解することが大事

二流のアーティストは、作品を一目見て「この作者にはセンスがある」と見抜くことができます。しかし、その理由が何なのかまではうまく説明できないといいます。

プロのスポーツ選手としてすごい成績を残しても、人に教えることは苦手という選手は少なくありません。「なぜ、そんなに上手にできるの?」と聞かれても「なんとなくできるから」としか言いようがない訳です。

セールスやコンサルタントの仕事をしている人は、顧客の潜在意識下にある想いを引き出したり、言語化することを日頃トレーニングしています。

そのため、お客様との人間関係をうまく作れているケースも多いですが、後輩から「どうやっているんですか?」と聞かれても「当たり前のことをしているだけ」と答えるだけで、具体的な指導ができる方は多くありません。

いづれも感覚や体現はできているものの、それを言語化して伝えることができないため、再現性がないのが課題です。アーティストでもスポーツ選手でも、セールスの仕事でも部下や後輩を育成したいと思ったときに、感覚の話をどれだけ体系的に伝えらえるのか?が鍵になってきます。

ここが言語化が出来ている人に共通するのが「仕組みを理解している」点です。一流のアーティストなら「センスがある」とはどういうことか?を自分なりに説明でき、その構造や要因について語ることができます。

一流の選手なら、自分がどんなトレーニングをしてきて、そのうちのどの要素が成果につながったのかを自覚しているので、勝因や敗因を解説できるわけです。

セールスやコンサルタントの世界でも、売れる仕組みが見えていて、質問の構造を把握している方は部下も優秀な成績を収めるようになりますし、モノづくりの世界でも作品づくりでも仕組みが理解できているかどうかは、ひとつの境目になっています。

見えない世界を体系化する

潜在意識の仕組みを理解したい-私がそう願った20年ほど前には、まだふわっとした話や物語が多く、体系的に構造を教えてくれるところがありませんでした。

それから十年近くを掛けて、様々な師や書籍から吸収した知恵を編纂し、21個のフレームワークで潜在意識を解説したのが拙著「世界が一瞬で変わる潜在意識の使い方」(あさ出版)です。

本コラムでは、その一部をご紹介していきたいと考えていますが、潜在意識は理解さえできれば、誰にでも簡単に使いこなすことができます。ただ盲目的に「信じる」世界では裏切られることも多いので、「理解する」ことで簡単に活用できる!というメソッドやフレームワークをご紹介して参ります。

無意識には3つの層があり、なかでも「経験が蓄積されたことによって潜在意識に移行したもの」は、ステップを追って変化させることができます。変化させる上で大事なのは、まず「仕組みを理解すること」、そして「トレーニングによって意識せずともできるようになること」。

その方法を1つずつご案内していきますので、実際にご自身の変化を体験して頂ければ幸いです。

石山 喜章 ワンネス株式会社 代表取締役

1977年、鳥取県生まれ。埼玉大学&デジハリ卒業後、株式会社IMJ(営業・プロデューサー職)を経て2003年、エッジ株式会社でメディア事業「ライブドア」をゼロから立ち上げ、同社の成長を牽引。ライブドア事件後は求道者として覚者の下で修業を積みながら2社の設立に携わった後、2012年にワンネス(旧社名CCO)を創業。出版した「潜在意識の使い方」は1万部を突破し、トヨタ、三菱電機、ITベンチャーなど先進的企業72社が幹部育成を依頼。ひとり1人の『魂の成長』を支援している。

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